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魔法の色を知っているか? What Color is the Magic?

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あらすじ

 「彼女は一人で歩くのか?」に続くWシリーズ2作目。

百数十年後の近未来で、人工細胞を取り入れた人間はほぼ死ぬことがなくなり、 同時にほぼ生殖することもなくなった。

無機的な機械であったロボットが、有機的な体を持つ「ウォーカロン」に変わり 人間とウォーカロンの区別が極めて曖昧になってきた。

前作での主人公でもあった ハギリ博士は人間とウォーカロンの識別をする装置の開発者であったが、 何物からか命を狙われ、日本政府の組織に守られる立場。 ハギリは、生命工学に関するシンポジウムに参加するため、とある地区(おそらく今のチベット)に赴いたが、その会場でも何者かの襲撃を受ける。

会場近くにある地域では、いまだ生殖能力を維持する民族が生き残っており、「生殖を阻害する何らかの原因」から逃れるため、隔離された生活をしていた。

ハギリや一部の学者は「何らかの原因」が外部にあるのではなく、人間の不完全さが生殖を引き起こしており、「完全な細胞」である人工細胞を組み込んだ今の人類は、不完全さを失ったからこそ生殖能力を失ったとみていた。

ハギリたちは襲撃を逃れその地区にたどり着いたが、そこでウォーカロンたちに仕組まれた安全装置に気づき、とある人物との接触を果たす。      

感想・考察

   生命とは何かを問うSFとして読むと非常に面白い。

人間の本質とは何か、人間の肉体が永遠性を手に入れたとして、人間の精神は永遠の時間に耐えられるのか、等々非常に興味深い問いを投げかけてきている。

森博嗣氏の作品群の集大成といえるシリーズ。  

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