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ランドスケープと夏の定理

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あらすじ

3年前、ネルスは天才科学者である姉テアの研究の実験台となった。

物理的な移動速度の限界を超えるため「意識だけを抜き出して遠隔地に送り、そこで演算した後にもとの脳に戻す」という実験だったが戻すことに失敗し、意識が分裂した状態となった。複製された意識は、ウルスラと名付けられネルスと兄妹の関係となった。

テアに呼ばれて宇宙ステーションに赴いたネルスは姉が捉えた「重力異常天体」を見せられる。大きさと比して異常に軽い巨大岩石の中には、物理法則の異なる宇宙がひそんでいた。

テアは、その「宇宙」を利用してあることを企んでいた。

 

 

【感想・考察】

SF世界設定が素晴らしく面白い!

自然言語の存在可能性だとか、「存在は座標でなく濃度で規定される宇宙」だとか「マルチバース的多様性を重層的にアーカイブする宇宙」とか好奇心が刺激され空想が捗りまくる。

色々詰め込みまくった世界設定の面白さと比べると、ストーリー自体は若干大雑把に感じましたが「これがSFの醍醐味!」と思える作品。

物理学や宇宙論をがっつり詰め込んだ設定が面白い。分からない言葉を調べたり、じっくり考えさせられたりして、短編なのにもかかわらず読むのに相当時間がかかった。

ストーリーは大味すぎる感もあったけれど科学小説として面白かった。

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