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法律事務所×家事手伝い2 不動正義と水沢花梨とニュースの女

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法律事務所×家事手伝いシリーズ第2弾。魅惑のどらクレープ

あらすじ・概要

「法律事務所×家事手伝い」シリーズの第2弾。

弁護士である父親の征四郎に、息子の正義が「痴漢をしたので示談のためお金がいる」という振り込め詐欺の電話がくる。正義は自分を痴漢扱いした犯人笠谷と一瞬でも信じた父に憤慨するが、父の征四郎は犯人の弁護を自ら買って出た。

振り込め詐欺の公判に向かった正義は、裁判所の前で小中学校時代の同級生だったニュースキャスターの朝生美也子と再会する。

美也子に頼まれ彼女が実家に帰るのに付き合うことになる。そこで美也子の両親も美也子のスキャンダルを装った振り込め詐欺の被害にあっていたことを知る。

自らに振り込め詐欺を仕掛けた笠谷を弁護する征四郎は、背景にある詐欺グループ「テンイチ」の情報を提供することが執行猶予付き判決を得るために必要だと考ええた。だが、笠谷自身にテンイチメンバーとの直接の接触はなく、有意義な情報は取れそうになかった。そんな中、被告人の情状証人として出廷した笠谷の父は、証人審問で征四郎たちとの事前打合せにない発言をして周囲を驚かせる。

その頃、正義の義妹の花梨は、どら焼き風のクレープ生地で餡とマーガリンを包んだ「 どらクレープ」を開発し、不動家の一室を改造して「雑司が谷スイーツ」を開業した。

感想・考察

不動家をターゲットとした振り込め詐欺、ニュースキャスター朝生の苦悩、花梨のお菓子作りなど、バラバラの要素が最後に結び付くのかと思いきや、直接の結びつきはなく、それぞれが個別にカタを付ける。

直接の関りはないが、様々な「親子」の姿を対比して見せている。正義と征四郎の、詐欺師とその父、朝生とその両親、それぞれに親子の形があり、どれが正解ということもなく、それぞれが努力をしながら関係を育てていく。

ミステリ要素はほとんどない「家族ドラマ」になっていたが、正義のヒーローっぷりは相変わらず格好いい。

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