企画脳
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秋元康氏の「プロデュース諭」!
実績のある人の言葉は重い。
要約
企画のヒントは記憶の延長線上
企画と言うのは面白いと思ったことを引き出す作業。メモなどは取らず「印象に残るかどうか」というフィルタを使う。
根拠のない自信を持つ
例えば「じゃんけんが強い」というような根拠のない自信が重要。根拠のない自信が気魄を生むし、負けを不思議に思えば反省が生まれる。
企画は「こだわり」と「思いつき」
企画の核になるのは小さなこだわり。日常の出来事にもこだわりを持っていれば新たな気づきから何かを企画することができる。
「幕の内弁当」になるな
人は限られた状況では多くを記憶できない。何でも揃っている「幕の内弁当」ではなく印象がシャープな「ウナギ弁当」である方がいい。
自分の負の部分を認める
苦手なこと、知らないことははっきりさせる。秋元氏であれば自分の「企画臭」を認識していて「アーティスト」のプロデュースでは名前を出さない。
喫茶店で知らないメニューを頼めるか
初めてのメニュー、珍しいメニューに興味を持つ人は企画を考える点では伸びるタイプ。昨日と違う今日を探す視点が大事。
人と違うところにタネをまく
何かが流行った後に追っても最初のインパクトは越えられない。時代は循環するという視点をもって今の流行りと違うところに種をまく。
時代はケーキである
時代は変わるがベース部分の変化は緩やか。スポンジの上のデコレーションが変わるようなもの。スポンジとデコレーションがどう変化していくかを考えるのが企画の原点。
万能ネギ発想法
ネギは元々利用範囲の広い食材だが敢えて「万能」と謳うことに引っ掛かりを覚えた。そこを起点に他の「万能○○」を考えたりする。身の回りに溢れているモノへの気づきが重要。
本屋でいつもと違う棚を見る
いつもいく本棚から5m離れた場所にある本を買うことで自分のテリトリーの無意識な束縛から逃れる。
独創性は裏切りから生まれる
「多分こうなるんだろうな」という予定調和を敢えて外す。「大人の京都」特集であればお茶屋さんなどの紹介が予測される中「もう京都にはいかない」という記事であれば目を引く。
他人のアドバイスに乗ってみる
自分が理解できるものにしか挑戦しない場合、自分の限界は広がらない。「自分には理解できないがお前が言うなら乗ってみよう」と言えるとき、自分のキャパのが広がる。
勉強は自分の剣を磨くこと
浅く広く知っていることは武器にならない。自分の武器が何なのかを正確に知りそこを伸ばす。
勉強に身構えてはいけない
勉強は方法論ではない。興味のアンテナを広げることで情報はキャッチできる。
整理できない情報が重要
ファイリングできないものを情報と認識できるかが重要。「あの子のファッションは何となく面白いな」とか「吸い殻についた口紅が印象的だったな」とか、メモに書くことができないような情報を感じる感性が必要。
何を捨てるかを考える
「何を捨てるか」「何をしなくていいか」ができないと中途半端な人間になってしまう。
熱さと冷静さを併せ持つ
「この人はどうやっても生きていけるな」という生命力と、自分を俯瞰して見れる余裕が重要。
得意分野を付き合いに活かす
「自分はこういう人間です」という色をはっきりさせる。付き合いの基本はあくまで「自分」。
汗をかく努力を怠ると運は逃げる
「成功とは98%の運と、1%の才能と、1%の汗」だとする。運と才能があっても努力がなければ成功しない。
運が向いてきたことを感じる
普段の生活に小さな変化が起こったときは運がある知らせ。運が悪いときは「ジタバタ」する方がいい。
感想・考察
ポイントは、
・アンテナを広げ多くの情報を受け止めておく
・予定調和を崩してみる
というところだろう。
プロデューサーなどの立場にない人でも発想のヒントとして参考になると思う。
発想のために「なんでもメモしよう」と言う人もいるがメモは取らず「印象に残ったもの」を使うというのも自分の感性への自信が感じられる。
漫然と周囲を見るのではなく、色々なことを面白がってみる姿勢が新しい発想を生むのだろう。
いつもと違うメニューを注文してみよう。