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イラスト図解 社会人として必要な世界の宗教のことが3時間でざっと学べる

イラスト図解 社会人として必要な世界の宗教のことが3時間でざっと学べる

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世界情勢の「今」を理解するための宗教基礎知識!

あらすじ・概要

  • 「世界の宗教」を知る

昨今の出来事で宗教に深くかかわる出来事を紹介。

・IS(イスラム国)は実質崩壊。その思想が世界に広がる可能性。

・トランプ大統領がユダヤロビーを意識、エルサレムに大使館移転。

・トルコのエルドアン大統領によるイスラム回帰。

・ミャンマー内イスラム教徒のロヒンギャへの迫害。

・イギリスのEU離脱による北アイルランド問題の再燃が懸念。

・日本の天皇の生前退位は、安定性を考慮し一度だけの特例法扱い。

  • 「イスラム教」を知る

・「イスラム」は神に帰依するという意味。

・「スンニ派」が85%を占める。「シーア派」は血統を重視。

・イスラム教徒が多い国はインドネシア、インド。世界的に増加傾向。

・「コーラン」は「朗読すべきもの」という意味。

・エルサレムには、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の聖地がある。

・中東問題とは、パレスチナを巡るユダヤ人とアラブ人の争い。

・「六信五行」を守る。酒は飲まず偶像崇拝は禁止。

  • 「キリスト教」を知る

・ローマ帝国の分裂によりキリスト教も独自の発展。

・ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は同じ神を持つ。

・アメリカはピューリタンが基礎を作ったため、プロテスタントが多い。

・キリスト教原理主義は、進化論、中絶、同性愛に反対。

・中国では共産党の権威を守るためカトリックは禁止されている。

  • 「ユダヤ教」を知る

・ユダヤ教では旧約聖書を聖典とし、イエスを紙とは認めない。

・「ユダヤ人」民族でも言語でもなく、ユダヤ教を信じることが基準。

・アメリカ経済に対するユダヤ人の影響は極めて大きい。

・ユダヤ教徒は「トーラー」を規範とした生活をする。

  • 「仏教」を知る

・仏教徒は元々はブッダの教え。

・「輪廻」の考え方が基本で、そこから逃れる「解脱」が救いと考える。

・大乗仏教は多くの人を救おうとし、上座部仏教はブッダの教えを守る。

  • 「ヒンドゥー教」を知る

・インドでは人口の80%がヒンドゥー教徒。

・ヴィシュヌ神、シヴァ神などは名を変えて日本でも崇拝される。

・ヒンドゥー教の聖典は数多い。マハーバーラタやラーマーヤナが有名。

・カースト制度は今も残る。

・インド-パキスタンの対立はイスラム教徒多いカシミールの帰属が主因。

  • 「神道」を知る

・神道は多神教。

・神道に聖典はないが、古事記、日本書紀は重要な書物。

・神社は「神域」。一般には拝殿を通して本殿を拝む。

感想・考察

世界の主要な宗教と日本の神道についての概説的な内容。

「浅く広い」が、いま世界で起こっている出来事に繋がるような解説になっている。やはり池上氏の分かりやすさは素晴らしい。

残念なのは Kindleでは読みにくい点。図表が多い本なので仕方ないかもしれないが、文字サイズが固定されていて iPhoneのKidnleアプリなどでは読めない。Kindle専用端末の7インチ画面でもギリギリくらい。図表の多い書籍のKindle化に際して、読みやすさも意識してもらえるとありがたい。

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