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ローウェル骨董店の事件簿 交霊会とソルジャーベア

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ロンドンを舞台にしたミステリ。

イギリス料理は美味しい!!

あらすじ

骨董店を営むデューイ・ローウェルは、戦死した親友の息子ケイ・アークライトを引き取り一緒に暮らしていた。

ある日、ケイの学校の担任がデューイの元を訪れ、ケイが学校でイジメにあっていると聞く。ケイが日本人の母親をもつハーフであることが原因であるという。

またその日、 デューイの足を診察している医師で、骨董店のお得意様でもあるハミルトンが訪れ、彼に知り合いの「交霊会」に参加してもらえるよう依頼した。友人のラッセル医師が診ているウォルトン男爵が、長男の戦死後に急激に衰弱してしまったため、長男の霊を呼び出して話をさせてあげたいということだったが、「交霊会」を胡散臭いと感じたデューイは断ってしまった。

その夜、デューイの弟である検視官のデリック・ローウェルと、兄弟の友人であるスコットランドヤード刑事のエミール・ドレイクが、デューイの家に訪れる。ケイがいじめられている話を聞きつけ心配して様子を見にきたのだが、ケイは「僕の戦いだから今は見ていてほしい」と伝える。

またその場で、デューイが交霊会の話をしたところ、ケイは息子を亡くした父の気持ちを考え、ぜひ交霊会に参加すべきだと主張した。結局デューイは交霊会に参加することになる。

ウォルトン男爵は長男アーサーを亡くした悲しみで激しく衰弱しており、次男のルイスに対しては「家を継ぐ器ではない」と厳しく当たっていた。

ウォルトン男爵、ハミルトン医師、ラッセル医師、デューイの4人はウィジャボード(コックリさんみたいなやつ)を使って交霊を試みる。

ラッセルはデューイに「動いているフリをする」と伝えていたが、自分の意志と違う動きをして驚愕する。ボード上では「ぼくはあなたに殺された」「心の底から憎む」というメッセージが告げられていた。

次の瞬間、急に風が吹き込みロウソクが消え真っ暗闇となる。執事が明かりをつけた時にはウォルトン男爵は胸を刺され殺されていた。

感想・考察

ロンドンを舞台としたミステリだが、謎解き自体は割とあっさりとしている、というかちょっと反則気味。。

一方、素晴らしいのが料理の描写。ケイが作る料理も、男爵家で出される料理もとにかく美味しそうだ。

薄切りの食パンに挟まれているのは、昨夜の残りのチキンをほぐしたものとチェダーチーズ、それに生の人参を粗くおろしたものだけだ。バターとマスタードと塩胡椒、それにほんの少しのマヨネーズが絶妙に調和している。最後に振りかけた数滴のレモン汁が、全体をキリッと引き締めている。

こんな簡単な料理でもすごく美味しそう。

「イギリス料理は美味しくない」という評判もあるが、そんなことはないと思う。フィッシュ&チップスとビールの相性は素晴らしいし、パイ包みステーキ(ビーフ・ウェリントン)とかも美味しい店で食べると絶品だ。お菓子も美味しい。

フランスやイタリアほどの層の厚さはないが、何気ない料理が結構美味しい。

子供から渋い大人まで美形男子どうしの絡みが面白いので、その辺が好きな人にもハマるかもしれません。

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