BookLetでは、ビジネス書や小説の1000文字程度のオリジナルレビューを掲載しています。

言葉ダイエット メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術

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読んでもらえることが当たり前じゃない。
「おもしろい文章」は「発見がある文章」だ!

要約

著者は「ビジネス文書が分かりにくさは、書き手の問題だ」と断言する。コピーライターとしての経験から、文章を分かりやすくする「言葉ダイエット」を提言!

読みにくいポイント1:書きすぎ

ビジネス文書は「読んでもらえる」という前提で書かれるが、全てが集中力をもって読まれるわけではない。
また、真面目な人ほど「丁寧な言い回し」として婉曲表現を使い分かりにくくしたり、全ての情報を詰め込もうとして読みにくくしてしまう。

読みやすく伝わりやすい文章のため「言葉ダイエット」を提言する。

①ひとつの文には一つの内容だけ

②1文は60文字以内

③抽象論禁止

④繰り返し禁止

⑤無駄な敬語禁止

⑥表記の統一

⑦指示代名詞・接続詞の連発禁止

本書内では上記それぞれ具体的な例が挙げられ、分かりやすい。
また、ビジネスメールや企画書、エントリーシートなどの書き方についても、ケーススタディで学べる公正になっている。

読みにくいポイント2:内容がつまらない

情報過剰な昨今、「おもしろい文章」でなければ読まれない。
「おもしろさ」の本質は「発見」にある。

例えば、亀を題材としたコピーとして
「マイペースでいきましょう」
だと面白味がない。
「亀の長寿記録は186歳」
だと興味がわき話が広げられそうだ。

自分の心の中にある「主観的な発見」と、読み手は知らないであろう事実「客観的発見」を使い、読み手の興味を引いていくことが重要。

また「発見」の探し方を、

①たくさん書き、具体的にして広げる

②切り口ごとに分ける

③目的やターゲットに合わせて選ぶ

④より強く伝わる言い方に仕上げる

というステップで解説している。

感想・考察

ビジネス文書では、情報不足は非難されるが、情報過剰はあまり指摘されない。どちらかというと読み取れなかった側の問題にされる。

だが実際には、必要な情報を選択し、分かりやすく構成する意識がないと円滑なコミュニケーションをとることはできない。

また「〜してください」というダイレクトな表現は失礼だと考えがちだ。「〜をご検討いただくことは可能でしょうか」のような婉曲表現は、真意が読み取りにくく結果的には不親切だ。

シンプルに分かりやすい「言葉のダイエット」は必要だと感じる。

「読まれないのは文章が退屈だから」という視点も、広告コピーライターらしくおもしろい。相手に価値を与えることが大事なのだと気付かされた。

相手に「発見」という贈り物を届けるつもりで、文章を紡いでいきたい。

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