BookLetでは、ビジネス書や小説の1000文字程度のオリジナルレビューを掲載しています。

できるビジネスマンの超効率アウトプット 速書術

こちらで購入可能

「速読術」じゃなくて「速書術」
書くことの重要性が高まっている時代、
質の高いアウトプットを高速で生み出す! 

要約

速く書くことの重要性が日増しに高まっていると言い、「速読術」ではなく「速書術」を説く。

 

「速書術」による4つの能力開発

①思考力が鍛えらえる

口頭であれば言語以外の助けを借りることができるが、文章はそれだけで相手に伝えなければならない。メッセージを論理化し、その根拠となるデータを読み手に合わせて提示するなど、高い思考力が必要とされる。

 

②伝える力が向上する

素早く文章を構成する訓練をすれば、話す内容をまとめるスピードも速くなり、伝える力が向上する。

 

③発想力が高まる

アウトプットを意識すると対象を注意深く観察することになる。観察して感じたことをオリジナルの言葉で表現する訓練を積むことで、発想力を高めることができる。

 

④収益力が強化される

物書きであれば書くスピードを上げれば売上が上がるし、コンスタントにアウトプットすることで他の機会も得られる。会社員であっても書くものの質が上がれば評価されるし、事務的な書き物を早く終わらせればより質の高い仕事に集中できる。

 

「速書術」体得のための基本五カ条

①材料を仕入れる

「その文章の目的は何なのか」を明確にし、そこに繋がる情報を幅広く拾って、仮説を回しながらオリジナル表現を生み出す。

伝聞よりは直接体験の方が密度の濃い情報となる。また一方的な見方でなく反論なども想定して客観的な表現となるよう心がける。

 

②文章構造のパターンをストックする

文章構造のパターンを蓄積することで、書くスピードを上げることができる。状況に応じて「結論ファースト」と「結論ラスト」を使い分けたり、ピラミッド状の論理ストラクチャを使ったりする。

 

③表現・語彙を増やす

自分の考えを文章化するには語彙や表現のバリエーションが大事。そのためにも読書量を増やすことが大事。

 

④相手を思いやる

「その文章の読み手は誰なのか」を意識し、相手をおもんぱかって書く。

読み手によって専門用語の使い方を変えたり、一文が長くなることを避けたりして、読みやすく理解しやすい文章を心がける。

 

⑤書く量を増やす

書くことができないのは練習不足。目的や結論があり、一つの塊として完結させる必要のある文章を書くことで鍛えられる。

 

「速書術」トレーニング

①文章構造を見抜く

長い一文から主語と述語の構造を見抜いたり、文章の中で事実と意見を見分けたりする練習をすることで、書く能力も引き上げることができる。

 

②表現力を高める

物事の本質を見抜く力を高めると文章表現が面白いものになる。

抽象化することで共通点を見出して論理を展開したり、逆に具体化して分かりやすい解説をしたりする練習も文章力向上につながる

 

③言葉の回転率・瞬発力を上げる

適当な単語をいくつか組み合わせて文章を作ったり、部分的な文章を補完したりするのも良いトレーニングになる。

フェルミ推定で論理的に考えることも、論理的思考力や発想力を鍛えることに繋がる。

 

④長文を書く

長文を書く場合、設計図としての目次を作ると良い。書く内容の見出しを作り、並べ直して構成し、それぞれの要素を充実させていく。

 

感想・考察

最近では、ブログなどの文字メディアからYoutubeなどの動画系に移行しつつあるという話も聞く。

 

個人的には複雑な論理は文章の方が頭に入りやすいと感じるが、動画や画像も一度に多くの情報を強いインパクトで受け取れるという強みがある。

 

メディアが印刷物からデジタルに移行して柔軟性が増しているので、文字、音声、画像など、それぞれの強みを活かしたハイブリッドな伝え方が主流になっていくのは間違いない。

 

表現のかたちは変わっても、「伝える力」が重要なのは変わらない。「書くこと」は、そのトレーニングとして最適なののだろう。

 

本書は「速書術」というタイトルになっているが、「速さ」よりは「質の高さ」を鍛えることに重点があるように感じる。

意識せずたくさん書くだけでは、残念ながら中々上達しない。やはりポイントを抑えた上で量をこなすのが正攻法なのだろう。

本書には具体的なトレーニング法が多く紹介され実用的だ。表現の質を上げたい人にはオススメ。

こちらで購入可能