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北欧女子オーサが見つけた日本の不思議

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日本人も、外国人も、マンガの力で同じ冗談に笑ったり、共感したり。
国籍が違っても似ているところもあると感じられて、嬉しくなる。

あらすじ

スウェーデンから来た オーサさんがブログで公開していたマンガの書籍化。

可愛らしいイラストで、外国人視点で見た日本文化の面白さを紹介している。
4コママンガの連作で、エッセイ的な内容。あらすじ紹介はしにくい。。。

治安の良さに驚いたり、「ノー」と言わずに察してもらうことに戸惑ったりと、ステレオタイプな日本文化評もあるけれど、じゃんけん速すぎ問題とか、生活者視点の日常あるあるが面白い。 

感想・考察

外国人の視点からみた日本文化、という切り口はよくあると思うが、4コマ漫画としての型をパーフェクトに習得しているのがすごい。

オチの付け方とか「the 日本の4コマ漫画」というレベルで違和感がない。絵の雰囲気もクセが無くしっくりくる。日本のマンガ文化を深いレベルで吸収していると感じる。

私も今は欧州で生活しているし、以前は中国で数年暮らしていた。それぞれの地で文化の違いを感じることも多い。
でもそれ以上に、表面的な見え方は違っても「根っこにある感情はあんまり変わらないな」と感じることの方が多い。

例えば「欧米人ははっきりものを言うが、日本人は空気を読む」という傾向は確かにあると思う。でも欧米人であっても親しくなってくれば、言葉にしない思いを汲み取ろうとしてくれるし、案外遠慮するところもある。公私のラインが少し違うだけで、ベースにある感覚はあまり変わらないような気がしている。

国ごとの文化は大雑把な傾向で、どちらかと言えば個人ごとの振れ幅の方が決定的だとも思う。

文化の違いをネタとして面白く表現しながら、「とはいえ人は文化を超えて共感できるもの」だと感じさせてくれる。面白かった。

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