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アメリカンな会話術の古典『“トークの帝王”ラリー・キングの伝え方の極意』

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要約

アメリカで著名なトーク番組司会者 ラリー・キング氏による、会話術の極意。

著者のことは知らなかったが、オバマ元大統領、ニクソン元大統領、ビル・ゲイツ、フランク・シナトラなど、各界の著名人から話を引き出した華々しい経歴の持ち主だ。

会話の原則

「自分らしく、正直に」が最大の原則。緊張しているならそのことを、苦しいならそのことを、隠さずに伝えることが大事で、隠してしまっては伝わらない。

「相手に敬意を持ち、関心を示す」ことも大事。

会話上達のための習慣

他人から学ぶ努力を怠ってはいけない。年代の離れた人など、自分と境遇の違う人の話は貴重だ。

話に情熱がこもっていなければ伝わらない。例えば仕事の話題であれば、情熱を持ち楽しんでいることが伝われば、相手にも思いが伝播する。

好奇心も重要だ。関心があるから深く聴こうという態度に繋がる。

会話にユーモアは必要だが、流れを止めるような無理なジョークは不要。自分のキャラクターが滲み出るようなユーモアには深みを感じる。

話し方のスタイルはそれぞれで、小声で話しながら相手の興味を引く人もいるし、はっきりと押し出す話し方の人もいる。自分に合ったスタイルをみつけそれを磨くのが大事。

緊張しない会話の続け方

まずは相手の緊張を解いてあげることが必要。相手についての質問から入ると良い。

会話のきっかけとして「天気、子供やペット、今いる場所」は鉄板ネタ。リスクが無く誰にでも話しやすい。

質問は「イエス・ノー」のクローズドクエスチョンより、オープンクエスチョンの方が話題が広がる。

ボディー・ランゲージは意識しすぎると不自然になる。それより大切なのはアイコンタクト。「相手の話を聞くとき、相手に質問をするとき」は相手の目を見る。

多人数で場を盛り上げるコツ

パーティーなど多人数で話す場合、まずは「全員が入れる話題」を選ぶことが大事。一部の人が付いていけない話題は避ける。

自分が専門的な知識を持っているテーマでも、周囲の意見を聞くようにする。会話を独占してはいけない。

内気で話に乗ってこない人がいたら、意識して質問をしたりして会話を導く。

ビジネス会話のルール

ビジネス会話でも「素直に正直に話すこと」「相手に敬意を持つこと」という大原則は変わらない。

それに加え「自社や業界だけで通じる言葉を使わないように気を付けること」「時間を無駄にしないこと」を意識すべき。

スピーチ術

人前でスピーチする場合「自分が知らないこと」を背伸びして話してはいけない。自信をもって話せるテーマを選ぶべきだ。

スピーチの最中は、相手を見て、話す速度や声の大きさに抑揚をつけ、背筋を伸ばして姿勢を正すことで、上手く話せるようになる。

事前に聞き手がどのような人なのかという情報を得ておくと、より良いスピーチを準備することができる。

感想・考察

パーティーについての話が多かったり、ジョークのセンスがちょっと違ったり、アメリカの本だなと感じるところが多々ある。

25年以上前の刊行ということもあって、ラジオなどメディアについての話や、マイクなどの技術的な話は、現代では当てはまらないことも多い。

だが、表面的な技術の部分を超えた「大原則」の部分は、今でも十分通用するし、国も時代も超えた普遍性があるのだと思う。

この本の価値は「率直に、正直に話すこと」「相手に敬意と関心を持つこと」の2点に凝縮されている。「正直であること」と「相手に敬意を持っていること」を、どのように表現するかには、文化的時代的な背景や個人の性格が関わってくるが、本質は変わらないはずだ。

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