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「好き」を「お金」に変える心理学

「好き」を「お金」に変える心理学

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要約

稼ぐだけでは幸せになれない。好きなことに投資してお金を増やしていこう。
必要なステップ

1.お金に関する誤解


お金を上手に使って幸せになるためには、お金に関する誤解を解く必要がある。よくある誤解は以下のようなものだ。

①「お金を使うのは悪いこと」という誤解
お金を使うのは悪いことだという意識では使い方について深く考える機会を失う。将来増やすための「投資」と目先の楽しみのための「浪費」を分けて考え、選択と集中で好きなことに惜しまずお金を使う。


②「貯金が成功への近道」という誤解
目的を持っての貯金は有益だが、ただ貯めるだけでは意味がない。貯金よりも経験に投資し「努力」を貯める。


③「お金は使うと無くなる」という誤解
「好きなこと」でお金が入ってくる状態を作る。入ってきたお金を「好きなこと」を強化するために投資すればスキルが上がり更に大きなお金が入ってくるようになる。好きなことにお金を投じれば、減らずに増えていく。

2.好きなことでお金を増やす方法

「好きなこと」に使えば、お金は増えていくものだ。でも「自分の好きなこと」が分かっていない人が多い。自分の好きなものを見つけて投資を集注させれば、つぎ込んだ金額以上のリターンを得られる。

①「本当に好きなこと」を見つける
多くの人は「自分の好きなこと」が分かっていない。
没頭して時間を忘れるような「フロー状態」を感じられることがあれば「好きなこと」かもしれない。逆にフロー状態を感じることで好きになることもある。
フロー体験の構成要素は以下の9つ。
・明確な目的:目的が明確である程度目処がついている。
・集中:選択肢からそれを選んでいいと思える。
・自意識の低下:我を忘れた状態になる。
・時間の歪み:時間が速く流れる。
・レスポンスの速さ:行動の効果がすぐ実感できる。
・適切な難易度:課題が難し過ぎず簡単すぎず。
・コントロール感:自分で状況をコントロールしている感覚。
・価値を見出す:活動自体に価値を感じられる。
・妨害されない環境:邪魔されない環境。

②「好きなこと」を極めていく
「好きなこと」を「大好きなこと」に発展させる。得意なことを見付けたらそれに打ち込み、好きなことをより楽しめるように工夫を続けていく。


③「好きなこと」を収入に結び付けていく
・「好きなこと」をアピールして人に知ってもらう。
・「Give&Give」で与えることから始める。
・「好きなこと」を通して他者に貢献する。
・「弱い繋がり」を大事にする。家族などの強い繋がりは強力な互恵関係だが、同じような環境にいるので新しい可能性を開くことにはつながりにくい。
・「直感」を信じて決断する。


④「好きなこと」で得たお金を再投資する
・ものより経験を買う。承認欲求にお金を使うと際限がない。知識や経験、スキルは減ることのない最大の財産だと言える。
・「価格」」より「価値」を重視する。価格は何かを買うときに支払うもの。価値は何かを買うときに手に入れるもの。
・自分なりの勝ちのものさしを持つ。
・自分よりも他人に使う。利他的な使い方の方が幸福度が高い。ただ与えるだけではなく、どうすれば相互の利益が最大化するか考えるべき。
・得意なこと不得意なことを相互補完できるようなチームを作る。
・20%の時間は「好きなこと」に使うため、お金で時間を買う。
・「好きなこと」を最大に活かすため、何か他の要素と掛け合わせる。

感想・考察

好きなことであれば集中できるし、楽しんで取り組める。好きなことを仕事にできれば幸せだと思う。

でも「あなたが本当に好きなことは何ですか」と聞かれて、迷いなく答えられる人はどれくらいいるのだろう。

「好きなことだから集中してフロー状態に入る」だけではなく「フロー状態を感じるから好きになる」という逆転には可能性を感じる。
少しでも面白いと感じることを通して「フロー状態」に入れるよう工夫してくことはできるだろう。
例えば私なら「本を読むのが楽しい」と感じることはあるので、もっと集中して読書できる環境を整えたり、アウトプットの課題を設けて難易度を設定したり。

頑張ってみよう。

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