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大人の週末起業

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要約

人生100年時代の「稼ぐ力」
日本では、平均寿命が100歳に近づき少子高齢化が急激に進んでいるため、従来の「60歳定年+年金」という仕組みで長い老後を乗り切るのは難しくなってきている。

国の主導で定年延長の動きはあるが、企業の本音としてはコストの高い高齢者を抱えたいとは思っておらず、雇用延長の動きは本格化していない。

「自分で稼ぐ力」が重要になるが、会社を離れて稼いだ経験のないサラリーマンにとって、定年後急に起業するというのはハードルが高い。

小さな企業を成功させる「大人の週末起業」
そこで筆者が提案するのは、会社にいながら週末などの時間を使って起業する「週末起業」だ。

これも国の主導で「副業解禁」の動きがあり、企業側も勤務時間外の活動は制限しない方向に動き始めている。

「週末起業」であれば、会社からの収入があるため低リスクで、収益化まで時間がかかっても耐えることができる。
社会人としての経験を活かし、仕事で得た人脈なども活用することができる。

「週末起業」は、本業での強みを活かしたもの、あるいは趣味やこだわりなどをビジネス化するのが良い。
生活を維持するためであれば、それほど大きな成長を目指す必要はなく、投資リスクを負う必要はない。

「大人の週末起業」の準備と実践
「週末起業」を始めるための7つのステップを解説。

①決意する
まず大事なのは決意を固めること。
自分の年表を作って過去を振り返り、自分が心底やりたいことを見つける。また将来のプランをイメージする。

②専門分野を見つける
「週末起業」では自分のキャリアを活かした専門家となるのが良い。自分の専門性を知るために、経歴を書き出して「強み」「特技」「好きなこと」などを見つけ出していく。
その専門分野がビジネスにできるかを判断するため、市場性、発展性、収益性、継続性、独自性、実行可能性を考える必要がある。
「週末起業」は大きく発展させることを目指さず、発展性はそれほど必要ない。むしろ小さな投資でリターンが得られるようなビジネスを選ぶべき。
週末だけで実行可能な取組かどうか、実行可能性はよく考えておくべき。

③専門家を名乗る
自分の専門分野を決め、ビジネスモデルについてイメージをもったら専門家を名乗る。誰のどうな問題をどうやって解決するのかを盛り込み、オリジナリティのある肩書を作れれば唯一無二の存在になれる。名刺も作ってしまおう。
自分にできることをアピールするプロフィールを作ることも大切。

④情報発信する
「スペシャリスト」として活動する場合、自分から売り込むと安っぽく見えてしまう。情報発信を撒き餌として顧客から近づいてきてもらう。
ブログなどを使って低コストで情報発信するのがオススメ。仕事の内容からあまり外れないように、反応がなくても折れずに継続するのが大切。
リアルで人に会うときには名刺交換が効果的。

⑤人を集める
ブログなどでの情報発信は、一方通行で相手の反応が見えず、ニーズがつかめない。メディアを活用してセミナーや勉強会などでリアルに人を集めるのが有効。

⑥相談に乗る
人を集めることができたら無料の相談会などを開こう。顧客ニーズをつかみ、本気度の高い顧客と接触することができる。

⑦成約する
コンサルティングメニューをつくり、価格などの検討材料を整理して渡し、相手側の検討結果を待とう。

「大人の週末起業」のタブー
「週末起業」ではやってはいけない注意すべき点がある。

・本業をおろそかにしない
「週末起業」は本業を持ちながら行うことが前提。本業の仕事を軽んじて手を抜いてはいけない。

・安易に仲間と始めない
「週末起業」は基本的に一人で始めるべき。共同経営では相手の思いに妥協してしまいがち。また親しい関係でもいつも一緒にいればストレスになる。
どうしてもだれかと組みたい場合は、最初から双方の思いを確認し、役割を明確にし、特にお金の面で平等にしておくことが大切。

・お金はできるだけ使わない
リスクを最小限にするためできるだけお金を使わないで始める。
ネットを利用すると多くのことが低コストで運営できる。お金より頭を使おう。

・途中であきらめない
収入を得るまで数か月から数年間かかるケースもあるが、簡単にあきらめてはいけない。その間の食い扶持を確保できるという面でも、会社に属しながら行う「週末起業」は有利。

・安易に法人化しない
法人化すると社会保険や税理士報酬などのコストがかかる。500万円程度の利益が出るまでは個人事業主としておいた方が得。

・納税を怠らない
必ず確定申告を行い納税する。
なお住民税を「特別徴収」ではなく「普通徴収」にしておけば、副収入による住民税が会社に通知されることはない。

・資格に走らない
資格取得で体系的な知識を得たり、専門家のコミュニティーに参加したりするメリットもあるが、多くの場合、金銭的・時間的な投資に見合わないことが多い。
本当にメリットがデメリットを上回るのかよく考えるべき。

・環境整備を怠らない
パソコンやネット環境を整えるのが大前提。
印鑑や銀行口座も「週末起業」用に準備すると良い。法人ではない個人事業主でも屋号で口座を作れる銀行もある。
事務所は自宅で顧客との面会にはホテルラウンジや喫茶店などを使う。シェアオフィスやコワーキングスペースも月額数万円で使うことができるので、状況によって活用する。

・安易に会社を辞めない
「週末起業」が波に乗ってもっと時間が欲しいと思っても、安易に会社を辞めるべきではない。
並行して働きながら本業と同じだけの収入をえらるようになったら、本業を辞めても良いタイミング。

・不安を怖れない
会社を辞めると、収入減喪失、肩書の喪失、居場所の喪失を経験する。
不安を回避するには、とにかく動き続けること、人と会う機会を意図的に設けることが必要。

感想・考察

人は長生きになった。
100歳まで生きるのが普通になったら60歳定年制では立ち行かなくなる。そのギャップを年金で支えるのも難しそうだ。

だったら「会社に頼らずもっと長い期間働こう」
そのためには、できるだけ早いうちから「自分で稼ぐ」ことを覚えた方がいい。会社にいながら「週末起業」すれば、リスク最小限で実行できる、というのが本書の主張だ。

まあそうなんだろうけど、早くリタイアして悠々自適の生活を送りたいというのが本音。。

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