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超速読力

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要約

「超速読」とは

最近の人は本を読まないと言われているが「活字の量」はかつてないほどに増えている。膨大な量の情報を短時間で処理することが求められている。

ぱっと読み取って全体像をつかみ、適切なコメントができることが「超速読」のポイント。超高速で文字を追っていくことではなく「拾い読み+アウトプット」が超速読。

「超速読」を身につける基礎準備

最初から順に読む必要はなく、重要なポイントを拾い上げることを重視する。10分なら10分、3分なら3分の制限内で持ち帰れるものを持ち帰る。

ゆっくり読めば理解が深まるわけでもない。結論が分かれば説明文は重要ではなく9割を断捨離するつもりで読めばいい。

会議などでは配布資料を精密に読むより、意見を言うことが大切。コメントすることを意識していれば、そのポイントを探し出すことができる。

「超速読」のやり方

資料の「超速読」
会議資料や報告書など仕事の資料を読む場合、
①数字の変化に注目する
②最後から読んで逆走する
③あら探しではなく作成者の重点を読み取る
といったことがポイントになる。


実用書の「超速読」
新書やビジネス書などの実用的な本を読む場合、
①「はじめに」や目次、小見出しをみて全体像を把握する
②全体像から重要と思われる部分に線を引きながら読む
③最後に解説がある場合、その引用箇所を探して読む
④自分が「ときめいた」ところにも線を引く
⑤著者の感情に共感して読む
といった方法が効率的。


小説や古典の「超速読」
古典や小説などの文芸書は、娯楽として読む場合は好きな速さで読めばいいのだが、短時間で読む必要があるときには「超速読」を活用することもできる。
①有名なフレーズとその前後を読み、自分の経験を交えてアウトプットする
②重要な個所を「音読」し、雰囲気やリズムをつかみ取る
③数冊を並行して読み、読み切れない本があっても読書自体は止めない

「超速読」のトレーニング

トレーニングで超速読力は上がる。
①ストップウォッチをもって1枚15秒で読む
②知識量が増えれば読むスピードは速くなる
③キーワードを決めて、俯瞰する目(ホークアイ)を意識する
④音読しながら目で少し先を読む「速音読」で脳を鍛える
⑤読んだら必ずアウトプット
といった点を意識していく。

感想・考察

じっくり読もうとして時間内にアウトプットできないくらいなら、拾い読みでもいいから何かを得て何かアウトプットした方が、定着するし自分のものになる、という主旨。

実用書など知識を得るための本であれば、そういう読み方が正解なのだと思う。

文芸作品などでは、ゆっくり情景を味わいたいし、頭からきちんと読むから楽しめる伏線があったりするので、拾い読みだと面白さは半減してしまう。楽しむためなら「超速読」には向かない。
とはいえ、本書が紹介するようにボリュームのある本だとか難解な本でも「それっぽい」コメントができれば箔が着くし、一部でも自分の言葉にすることができれば、本質に触れたと言えるのだろう。そこを契機に更に深く読んでいくことに繋がるかもしれない。少なくとも積読で腐らせるよりは、ずっと有益だと思う。

なかなか手を出せなかった長大な作品に取り掛かってみようか。

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