結局、「しつこい人」がすべてを手に入れる
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あきらめたら試合終了
でも、あきらめてたら、もっと大きなチャンスがあったかも
本書は「しつこさ」の効力と、その方法を説いています。
スティーブ・ジョブズやジェフ・ベゾス、イーロン・マスクの例を挙げ、しつこくあきらめないことが成功をもたらすのだといいます。
確かにそうでしょう。
途中でやめたら成功に辿り着けないのだから、達成した人があきらめていることは論理的にあり得ません。
でも、ここでポイントになるのは「あきらめなかった」ことではなく「あきらめなかった対象がうまいこといった」ことです。
持続力、集中力がなければ何事も成し遂げられないのは間違いない。挑戦する前にあきらめたら絶対に達成できない。
でも今の目標を堅持し、そのやり方を「あきらめない」ことが、別の可能性を塞いでいることもありえます。
ジョブズやマスク、彼らが「あきらめなかった」ことは大きな成果に繋がっています。でも彼らは、成果に至る「やり方」は柔軟に変えて来たし、なんなら目指す成果そのものだって結構ブレてます。
彼らの強みは、何度でもあきらめて何度でも立ち上がる「圧倒的なバイタリティ」にある気がします。そのバイタリティを「しつこさ」と呼ぶのであれば、確かに「しつこい人が全てを手に入れる」のでしょう。
個人的には、身につけたいのは「目標に向かってひたすら進むしつこさ」ではありません。
環境が変わっても方向性がぶれても「とにかく楽しんでやろう」というタフさです。
大切なのはエネルギー量なのだと思う。
要約
本書の超要約です。
・成功の9割は「しつこさ」で決まる
頭の良さより才能より「しつこさ」が成功の決定要因になる
人は単純接触回数で好感度を上げるし、ぶれない行動が信頼貯金を積み上げたりもする
・「しつこさ」は「努力と根性」ではない
しつこく続けられるための仕組みづくりが大切
他人やモノなど使えるものは使えばいい
TKK(楽しく、簡単に、効果をわかりやすく)することでしつこさを続けられる
・上位の目標を意識する
しつこくあるのは上位の目標に対してで、そこに至る手段は変えても構わない
成果の出ないテレアポを愚直に続けても契約を取る目標に貢献しないなら無意味、やり方は変えていい
・人に嫌われないしつこさ
相手がある場合、自分基準だけのしつこさは相手に嫌われる
しつこさが通用しない相手もいることを認識する