僕が七不思議になったわけ
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不安ばかりでもよい。恐怖ばかりでもよい。認めがたい後ろ向きな思いばかりでもよい。
不安ばかりでもよい。恐怖ばかりでもよい。認めがたい後ろ向きな思いばかりでもよい。
でもその中に落ちているひと欠片の心を、決して無視してやるな。
あらすじ
高校2年の中崎夕也は、3年生が卒業式を行った日の夜に忘れ物を取りに
3学期の最終日、深夜の学校に忘れ物を取りに行った高校生 中崎夕也は、桜の精霊であるテンコにであう。
テンコは「学校の七不思議に欠員が出た」といい、中崎を7つ目の不思議として仮登録されてしまう。
春休みが明け3年生になった中崎は七不思議の力を使い、想いを寄せていたクラスメートの朝倉がストーカー被害にあっていることを知る。
心配性でビビりの中崎だったが、七不思議の仲間たち「赤目の鳥」や「トイレの花子さん」「段数の変わる階段」の力を借りて、ストーカーを撃退した。
それから季節ごとに、中崎と朝倉の視点を切り替えて物語は進む。
終章で「本当の七不思議」とは何だったのかが明かされる。
感想・考察
「ホラー要素を取り入れた学園恋愛もの」っぽい始まり方だったが、最後にきてひっくり返されるインパクトがあった。
中崎は失意に落ち込むけれど、実は誰かに助けられ支えられている。ビビりでヘタレな中崎がゆっくりと成長していく様が格好いい。
ネタバレを知らずに読むべき作品だと思う。
爽快感ある結末を楽しめます!