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高校事変

高校事変

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安定の松岡圭祐、新たなる女子高生ダークヒロインの戦い!

要約

総理大臣の矢幡は、学力低下を嘆き教育の大切さを説くパフォーマンスのため、高校に訪問することを計画する。

国民的に人気のあるバドミントン選手の田代がいる武蔵小杉高校が対象として選ばれたが、その高校にはかつて大規模テロを行い死刑になった男の娘、優莉結衣も在籍していた。

矢幡総理は多数のSPを連れて武蔵小杉高校に訪れた。各教室で生徒たちと触れ合い演説をしている最中に、武装した集団が乗り込み、総理のSPや生徒、教師たちを殺害してく。生き残った生徒と教師をいくつかの教室に集め人質として確保し、矢幡に「検察の起訴を止める指揮権を発動」させることを要求する。一部の女子生徒たちは「慰安婦」として奉仕することを求められるなど、学校は壮絶な様相を呈する。

「リスク回避」のため、クラスから離れていた優莉と友人の濱林は武装集団の襲撃から逃れることができた。優莉は手製の発火装置を使い偵察に来た兵士を倒し安全な場所に逃れようとする。やがて矢幡たちと合流した優莉は武装集団への反旗を翻す。

感想・考察

多作な松岡圭祐さん。最近は「黄砂の籠城」とか歴史寄りの作品が多かったが、久々に「女性ヒロイン × アクション × トリビア小ネタ × 大がかりな事件」で本領発揮しているようだ。優莉結衣のダークヒロイン感は中々いい。

精緻な伏線を埋め込んだ緊張感ある序盤から、電子レンジから電磁パルス兵器を作っちゃうような大雑把な終盤に至る「風呂敷広げすぎ」な流れも、いつも通りで安心感がある。

個人的には「千里眼シリーズ」岬美由紀の派手なアクションより、「万能鑑定士シリーズ」凜田莉子の「人の死なないミステリ」の方が好みで、これはちょっとエグいかなとも思う。。

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