8割を手放せばすべてうまくいく! 【全捨離のすすめ】

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「運気を上げて人生を好転させていきたいのであれば、家の中にあるモノを8割手放しなさい」
要約
長く触れず使わないものは「衰気(運気を下げる気)」を放つという。家の中にある使わないものは運気を下げる。実際に使っているものは2割くらいだろうから、普段使わない8割は捨ててしまおう。という話。
実践編として「手放す、磨く、拡げる」を三原則とし、解説する。
玄関や下駄箱は運気の入り口なので最初にキレイにする。履かない靴や不要な小物などを捨てる。玄関には何も置かず靴箱にしまう。
クローゼットには旬の服だけを置く。1シーズン来ていないものは捨てる。
寝室の空気の透明度を意識する。ベットよりは布団の方がいい。布団であれば天日干しをし、ベットの場合はマットレスを定期的に交換する。
台所では食器や調理器具は必要最低限にする。
トイレはメッセージを受け取る場所。本やスマホなどを持ち込まない。
浴室もきれいにしておくべき。排水溝などは毎日掃除する。
またモノが減るとと収納のための大型家具も減らせる。床に置くものを極力減らし、床面積を広げることを意識する。
モノを手放し床面積が拡がったら「雑巾がけ」で磨く。朝に床を磨くことで運気が向上する。
感想・考察
断捨離系のライフハックだと思って読み始めたが、完全な自己啓発ものだった。
数字関係は滅茶苦茶だし、エビデンスが示されるわけでもない。論理的には完全に崩壊している。
それなのに読んだ人を行動に駆り立てる力は圧倒的だ。
「運を開く方法は実践のみ!!」
「開運の神様は『やると決めて行動した人』にほほ笑む!!」
「結果を出すのは『即行動』する人!!」
「成功者は『今やる!すぐやる!』」
と、とにかく熱く畳みかけてくる。
本の内容は全く腑に落ちないが、それでもゴミ袋に不要物をぶち込みたくなる。私も実際に服を数着捨てた。そして「不要物の整理や部屋の掃除」自体はかなり気持ちの良いものなので「書いてある通りに行動すると結構いいかも」と後付けで正当化しそうになる。
内容自体はともかく「人にアクションを起こさせる」実例としてなかなか興味深い本だった。