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人生を変えるサウナ術 なぜ、一流の経営者はサウナに行くのか?

『人生を変えるサウナ術 なぜ、一流の経営者はサウナに行くのか?』

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要約

熱いサウナ愛好家「サウナ-」が、サウナの素晴らしさを伝道する。

なぜ、今、サウナなのか
「昭和のおじさん」だったサウナのイメージが改善されてきた。WEBを媒介としたサウナコミュニティーやイベントなどで、サウナのファッション化が進んでいる。

日本のサウナは100度前後の「高温低湿」が基本だったが、最近では、80度前後でロウリュと呼ばれる蒸気発生の仕組みを取り入れた、フィンランド式に近いサウナが増えてきた。
また「サウナ→水風呂→外気浴」のサイクルが大事であることも認識され、水風呂や休憩スペースの充実した施設も増えてきている。

サウナの効用
効用1: 運動後のような爽快感
運動と同じ爽快感。軽い運動と同程度に心肺機能を高める効果があるという。
サウナと水風呂で交感神経優位となったあとに、外気浴で副交感神経優位のリラックス状態となり「ととのう」のが良い。

効用2:良質な睡眠
サウナに入った後は、脳や身体の疲労を回復させる深い睡眠の割合が、2倍近く増えたというデータもある。

効用3:ご飯が美味しくなる
副交感神経優位となり味覚が鋭敏になる。発汗で失われたナトリウムを欲するからか、特に塩分が美味しく感じられる。逆に甘いものやこってりしたものはそれほどでもない。

効用4:免疫力が高まる
週に2回以上サウナに入るグループは、風邪にかかる率が50%低いというデータもある。

効用5:心臓病、アルツハイマーなどのリスク低減
週に4回以上サウナに入る人は、心臓を原因とする突然死のリスクが60%以上低かったというデータもある。
また、ほぼ毎日サウナに入る人は、認知症やアルツハイマーのリスクも60%以上低くなったというデータもある。

効用6:自律神経が鍛えられる
「サウナ→冷水浴→外気浴」のサイクルを繰り返すことで、交感神経と副交感神経をスイッチングし鍛えることができる。結果的に精神が安定する。

効用7:幸福を感じやすくなる
日照時間が少ない国では「冬季うつ」が増える傾向があるが、サウナ発祥の地であるフィンランドは、日照時間が少ないにもかかわらず、2018年、2019年と二年連続で幸福度世界一になった。

効用8:デジタルデトックスとマインドフルネス
サウナの中では強制的にデジタル機器を手放すことになり、内面を見つめる時間とすることができる。

効用9:心と体の距離が縮まる
裸で横並びになるサウナは、お互いの地位や立場を気にせずに、親密なコミュニケーションをとることが可能になる

効用10:サードプレイスとしてのサウナ
家庭と職場以外に落ち着くことができる「サードプレイス」としてもサウナは優秀。

効用11:サウナで広がるコミュニティ
「サウナ好き」の輪でコミュニティを広げよう。

サウナの注意点
注意点1:心臓疾患のある人はサウナや水風呂を避けるべき。体調が悪い人はも無理すべきではない。また酒を飲んでサウナに入るのも脱水が進み危険。

注意点2:サウナの中や、水風呂で「めまい」を感じるのはヒートショック現象で危険。サウナに入る前に十分に水分を取り、苦しいと感じたら無理しないことが大事。

注意点3:「ランナーズハイ」のように苦しさがドーパミンを放出し、依存症になってしまう可能性もある。サウナや水風呂で苦しいと感じたら、すぐに出るようにしよう。

最大の効果を得るサウナの入り方
サウナは「サウナ→水風呂→外気浴」でワンセット。
時間配分は 「サウナ4:水風呂1:外気浴5」くらいの割合で、メインは外気浴だと考えるべき。

サウナに入る時間は「つらさを感じたらすぐに出る」のが良い。人によるが8分〜9分くらいが平均。

サウナ内では上段の方が熱く、サウナストーブに近い方が熱い。好みに合わせて快適な位置を見つけよう。

ストーブに水をかけて蒸気を発生させることを「ロウリュ」と呼ぶ。フィンランド式サウナでは一般的。日本でも増え始めている。

水風呂の温度も好みによるが 16.5度くらいが標準的。
水風呂の中で静止していると「温度の羽衣」をまとって少し楽になる。

「サウナ→水風呂→外気浴」のセット数は、1~3回が基本。リフレッシュしたいときは少なめ、リラックスしたいときは多めに。

海外のサウナ事情
本場フィンランドでは、人口550万人に対し300万個のサウナがあるという。基本的に一家に一台の計算で、公衆サウナは少ない。サウナのあることが当たり前すぎて見過ごされてきたが、最近では観光資源として注目され始めている。
水風呂の代わりに、真冬の氷が張った湖に飛び込んだりしている。

ドイツには温泉が多く、サウナが併設されている施設も多い。ドイツのサウナもオランダと同じく「混浴」だ。

経営者たちのサウナ哲学
会社経営者にサウナファンが増えているという。
ひとりになって内省するのに適した環境だが、熱すぎて複雑な思考を長時間続けることはできない。そんな環境が「雑念が取り払われた純度の高い思考」を生むのだと著者は言う。

ロシアなどでは「サウナ外交」も行われているという。食事を一緒にする以上に相手との距離を縮めることができるとして活用されている。

感想・考察

医薬品なら薬事法に引っかかりそうなくらい根拠の薄い効能が並べれているが、とにかくサウナを愛する熱い気持ちが伝わってきた。

そういう私もサウナは大好きだ。サウナはいい。
日本にいるときは毎週数回はサウナに行っていた。海外生活でもサウナを楽しみたいのだが、あまり環境がよろしくない。。

以前住んでいた香港では「サウナ」というと、大体が「いかがわしい系」の店だった。「サウナが好き」と公言すると、そういう目で見られる。。。
夏の香港は外を歩いているだけで十分サウナなので(そして年の大半が夏なので)、あえて身体を温めて汗をかこうとする人は少ないのかもしれない。歩いているだけで十分汗だくになれるし。

今住んでいるオランダにはサウナが結構たくさんある。冬は寒いし日照時間も短い。みんなもサウナに入って体を温めたいのだろう。

サウナを愛するサウナ-としては試さざるを得ない。
一度アムステルダムの SAUNA DECO というサウナに行ってみた。
ロウリュができるサウナやミストサウナがあり、水風呂の代わりに泳げる冷水プールがある。アールデコ調の落ち着いた内装で、休憩スペースもゆったりとしていて快適だ。

だが問題は「混浴」だった。。。

とにかく 老若男女 だれもかれも全員全裸。
バスタオルは持っているけれど、座面に敷くためで身体は隠さない。
平均身長世界一のオランダ人が、全裸で集まっていると威圧感がある。

サウナ-の端くれとしては、果敢に再挑戦したいとは思う。
今のところ残念ながら閉鎖中だが、再開したら行ってみよう。

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