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出雲のあやかしホテルに就職します : 2

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あらすじ

出雲のあやかしホテルに就職します」の続編。
妖怪も人間も神様も分け隔てなくもてなす「ホテル櫻葉」を舞台に繰り広げる、もののけラブコメファンタジー。

第1話:黄昏の夢にて
ホテル櫻葉にベルガールとして就職した 時町見初。友人の平野由衣がアシスタントとして働いているホラー漫画家の石上ひふみと一緒にホテルに遊びに来た。

石上は、幼いころに妖怪が見えていたと言い、そのころの世界を表現するために妖怪の出てくるマンガを描いているという。

石上は、妖怪が訪れると評判のホテル櫻葉で、幼いころ友達になり離れてしまった猫の妖怪ともう一度会いたいと願っていた。
石上の願いを聞いた見初は妖怪たちの力を借りて、近い特徴をもつ猫の妖怪「布留」を呼び出してもらったが、布留は石上のことなどは知らないという。
「嘘つき布留」が守ろうとしたものは何なのか?

第2話:神様のために
日本全国で10月は神無月と呼ばれるが、その時に神様が集まる出雲では、10月は「神在月」と呼ばれている。
ホテル櫻葉では、出雲大社での神議が行われた後に宿泊する神様たちをもてなすため、企画を考えていた。

第3話:暖かさに焦がれて
雪神の子供である 雪凪 がホテル櫻葉にやって来た。雪神は雪山で迷った人間を襲い殺してしまうと言い伝えられている恐ろしい神で、ホテル櫻葉でも従業員の妖怪が氷漬けにされてしまったが、見初たちは雪凪を受け入れた。
雪凪がある少女からもらったマフラーのお返しのため、自分もマフラーの編み方を覚えたいと見初たちに頼み込んできた。

第4話:恋と愛のカクテル
ホテル櫻葉のレストランでバーテンダーとして働く十塚海帆。海帆の斬新な発想力で作るカクテルは好評だったが、ネーミングセンスだけは壊滅的だった。
そんな海帆に恋をする男が現れ、見初たちは男に相談を受ける。
ところが、夜のコンビにに出かけた海帆を蛇の妖怪が襲う。

感想・考察

マンガ的でベタなラブコメだが、妖怪や神様たちの人間臭さが心地良い。気軽に楽しく読める。

日本神話やギリシア神話など多神教の神様は、虚栄心が強かったり嫉妬深かったりととても人間っぽい。自然や万物に敬意を抱きながら、親しみの感覚も持っていたということなのだろう。

日本人の多くは「自分は無宗教」だと考えているが、一神教的な宗教とは違う、「認識の枠組み」としてのアニミズム的世界観を持っているのだとも思う。

ずば抜けた「何でも擬人化能力」をもっと誇ってもいいのかもしれない。

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