共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る
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要約
モテに関する情報を発信し「モテクリエイター」を名乗るゆうこすが、SNSを駆使して夢をかなえる方法を伝える。
- SNSでの自分づくり
SNSを活用するためには、まず最初にSNSでなりたい自分像を作り、セルフプロデュースすることが必要になる。
①自分の夢、共感呼ぶポイントを明確にし、わかりやすい旗を振る
著者の場合は「ぶりっ子を肯定し、モテを追求する」というわかりやすい思いが共感を呼んだ。
呼び捨てしやすくキャッチーな「ゆうこす」という名前もブランディング上有利だった。
炎上で拡散を狙う発信者は短期的には広がるが、長期的にみると攻撃的なフォロワーばかりになり辛くなる。また企業案件などは受けにくくなる。内容的には尖りつつ、色々な立場を想像して誰も傷つけない「丸く尖がった」発信者が強い。
②主人公像が定まったらストーリー設定を練る
理想の最終回に向けて目標を定め、目標を行動習慣まで落とし込み、活動をストーリーとして発信していく。
「失敗し挑戦する」ことも飽きられないために重要。
③どんな人に見てもらうか
誰に対して発信するのかを明確にする。
多くの相手に向けて発信するより、相手を限定した方が届きやすい。
- 知名度ゼロからフォロワーを増やす
「発信力」とは「多くの人へ届く影響力」のこと。
発信する内容に共感し熱意をもって応援してくれるフォロワーさんをいかに増やせるかがポイントになる。
①すべてのSNSでプロフィールの充実
アカウント名は本のタイトルのつもりで「自分は何者なのか」を伝える。
ビジュアルも大事。可能なら顔出し写真アイコンが最強。
②Twitter
Twitterは利用者の幅が広く拡散力が強い。ビジネスツールとしても優秀。
リツイートは爆発的な拡散を起こすが、「共感」を呼ぶ内容でないとそこまでの行動を起こしてもらえない。
リツイートされた時に情報が分散してしまうので、ひとまとまりの情報は1ツイートに集約する。
③Instagram
Instagramではタグ検索が浸透している。
見た目のよい「インスタ映え」より、検索に引っかかる「タグ映え」が重要。タグを決めてから写真を選ぶくらいでいい。
日本人がターゲットなら英語タグとカタカナ表記タグを併記するのがオススメ。タグが多すぎても検索にかかりにくいので、無駄なタグは省く。
④YouTube
編集などに手間がかかるが「関連動画」などの仕組みで、新規ユーザに届きやすい。
サムネイルが重要。タグは人気動画のソース情報などをみて研究する。
- フォロワーをファンに
フォロワーが増えても、熱量を持ったファンが増えるわけではない。
応援してくれるファンを作ることが大切。
①階層分け
繋がりの深さで階層分けをし、それぞれへの戦略を考える。
・自分を知らない新規層
・名前は聞いたことがあるくらいの層
・とりあえずフォローしてくれている層
・「いいね」やリツイートなどアクションをしてくれる層
・リアルに時間とお金を使ってくれる層
②各層に適したSNS
・新規層や名前を聞いたことがある程度ならYouTubeが届きやすい。
・Twitterは新規から中間層くらいまでに適している。
・Instagramは中間層からコア層まで。
・ブログは拡散性は少ないがコア層と共創することができる。
③熱量を共有する場
オフ会など、ファン同士が共有できる場所を作ることができれば、さらに拡大していく。
- ソーシャルパワーを仕事に
SNSの発信力を活かし、ビジネスを広げていく。
①データの作り方
自分のSNSフォロワー層の情報などデータをまとめると、PR案件をもらうのに役立つ。
②ニッチな世界でトップを狙う
ニッチであるほど熱量が高まる傾向にある。小さな世界でトップを狙おう。
- SNSでブランドをつくる
ファンを作るのが事業成功の最短ルート。自分に共感してくれるファンを作ろう。
①PDCAじゃなく DCPA
まず発信する。発信の速度を速めてフォロワーさんを巻き込みながら成長することを目指す。
②ブランド作りはストーリー作り
失敗も成功も葛藤も、フォロワーと共有しながら一緒に成長していく。
ファンの声を聞き、失敗も隠さずに発信していく。
感想
SNS上の自分像を定め、物語を作り、ターゲットを決めて攻めていく。
とても正統派のSNSでの情報発信戦略だった。
SNSごとの特徴や効果的な使い方など、参考になる点も多い。
プロフィールの書き方や、アカウント名の付け方など、さっそく参考にさせてもらった。
内容が具体的で、「とにかく試してみよう」という気にさせるのはさすがだ。
いや、「アイコンは顔写真の方が反応がいいよ!」という元アイドルのアドバイスを「中年おっさんがそのまま受け取るべきじゃない」というくらいの分別はある。もちろん。