誰でもできるのに９割の人が気づいていない、お金の生み出し方

特別な才能なんてなくてもお金を稼ぐことはできる！


お金を稼ぐことができなのは、才能がないからでも努力が足りないからでもなく「お金を受け取ることができないから」だと著者は言い切ります。

確かにサラリーマン経験が長いと、お金を受け取るのは「時間の切り売り」だったり「苦痛を耐えた対価」だったりするのが普通になります。

苦労せずにお金を受け取ることに「罪悪感」を覚える人もいるでしょう。

そして、会社生活では人の役に立って喜んでお金を払ってもらう、ということはとても珍しい。

最近になってメルカリで直接ものを売ったり、SNSでの情報提供をしたり、会社を通さないやり取りも増えてきました。でも、ダイレクトに感謝されても、そこから対価を取ることに何となく違和感を感じてしまいます。

「堂々とお金を受け取る心構え」が必要なんですね。

本書のポイントを噛み砕くと以下の3点に集約されます。

① 誰もが提供できる価値を持っている
② 値段は相手の欲求の強さで決まる
③ お金を受け取るための具体的ステップ

それぞれ簡単に解説していきます。

１． 誰もが人に提供できる価値を持っている
お金をもらうために「特別な才能やスキルが必要」ということはありません。
あなたが当たり前と思っていることでも、他の誰かにとっては役に立つことだったりするのです。

全ての人に認められる必要はありません。
広く届けることができれば、そのほんの一部の人に受け入れられるだけでも十分な収入になります。

提供するサービスが完璧である必要もありません．
自分自身を顧みても常に最高品質で最低価格のものだけを選んでいるわけではないと思います。

今自分にできることを、それを欲している人に届けられれば良いのです。

２． 値段は相手の欲求の強さで決まる
原価に適正な利益を乗せて販売するのが唯一の正解ではありません。
自分なら100円のコストで提供できるサービスでも、相手がそれで100万円分のメリットを得られるなら、90万円で売ってもいいのです。

値段はコストではなく、相手の欲求の強さで決まる。
であれば、相手の欲求がどこにあるのかを見つけることが必要です。

鉄板の欲求は
① 人間関係
② お金
③ 健康
にあります。

良い人間関係構築に繋がる、投資より大きなリターンが見込める、健康増進に役立つ、そんなサービスや商品は、受け手の欲求に刺さる可能性が高い。

具体的な例として「ファッションコーディネート・アドバイザ」というサービスを提供するとして、受け手が本当に求めているのは「異性にウケの良い服」で、その背景には「良い相手に好かれて関係を築きたい」ということなのかもしれません。

それならば、例えば「婚活のためのファッションアドバイス」とか「オフィスのモテコーデ」とかの方が刺さるでしょう。

感情を動かすサービスや商品であれば、あなたでも喜んでお金を払うのではないでしょうか。
お金を受け取ることに罪悪感を感じる必要はないのです。

逆にいうと個人ビジネスのレベルでは、相手の感情を動かすことができるなら
・多くの人に買ってもらう必要はない
・全ての人に認められる必要はない（否定する人は気にしない）
・サービスは唯一無二かつ最高である必要はない
ということです。

ハードルを上げる必要はないのです。

3．お金を受け取るための具体的ステップ
自信を持ってお金を受け取れるようになるためのステップを紹介しています。

① 安心を確保しながら進める
一足飛びに大きな成果を求めるのは難しいです。
まずは、今いる場所に軸足を置きながらコミュニティを広げ居場所を確保しましょう。

すでにサービスを行なっている人を手伝う形で初めてみたり、モニタ価格で提供してみたりするなど、ステップを刻み相手の反応を見ながら試行錯誤していくのが有効です。

② 相手の欲求を知ることに集中する
初期の段階では、顧客を増やしたり利益率を最大にすることよりも「相手の欲求はどこにあるのか」を見つけることに集中しましょう。

相手は成果そのものよりも「チャレンジできること」に喜びを感じているかもしれないし、サービス提供者の「一生懸命な姿」が感動を与えているかもしれません。あるいはサービスそのものよりもそのコミュニティに魅力を感じることもあるでしょう。

目の前の相手を大切にし、反応をよく見ながら進めていきましょう。