世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド
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要約
- 「やりたいこと探し」はできるだけ早く終わらせる
将来のメリットを考えて「どうすべきか」を探し続けている間は不安定。自分軸で「どうしたいか」という基準を持つべき。
「やりたいこと探し」に時間がかかる5つの要因は以下。
①一生続けられることでなければいけない
→変化に対応できない。「今やりたいこと」でいい。
②「やりたいこと」には運命的な感覚がある
→最初は「なんか面白いかも」レベル
③「ひとのため」でなければならない
→「やりたいこと」を考える段階では自分のためでいい
④「やりたいこと」探しにはとにかく行動
→論理的に「自己理解」して探していくべき
⑤「やりたいこと」が仕事にならない
→「やりたいこと」を探す段階では自分に集中。
- 「やりたいこと探し」のメソッド
出会った瞬間に直観的に分かる「やりたいこと」を探すのではなく、論理的に探していく。
ポイントは
・好きなこと=What
・得意なこと=How
・大事なこと=Why
の重なる部分を探していくこと。
「やりたいこと」と「なりたいもの」を混同してはいけない。「なりたいもの」から考えると実現手段が限定されてしまう。
例えば「お笑い芸人になりたい」と考えると狭き門だが「人を笑わせる仕事したい」のであれば、多くの手段がある。
「やりたいこと」探す段階で実現手段にこだわりすぎるのもよくない。
「やりたいこと」は自分の中にしかないので自分軸で探すべき、「実現手段」は社会の中にあるので後から考えていけばいい。
- 「大事なこと」
「大事なこと」は価値観であり「何のため=Why」を問う。
まず最初に、自分が大切に思っている「価値観」を明確にする。
価値観を中心に据えることでモチベーションを維持できる。「○○すべき」という他人軸でなく、「○○したい」という自分軸で考えるべき。
「価値観」が方向を示すものだとすると「目標」は進んだ距離を表す。「価値観」が定まらない状態で「目標」を決めても方向が定まらない。
価値観を見つけるためのステップ
①キーワードをリストアップ
②マインドマップにまとめ整理する
③他人軸な価値観をコントロール可能な自分軸に転換する
④価値観のランキングを作る
⑤仕事の目的を決める
- 「得意なこと」
「得意なこと」は成果を出すのに使える思考・行動パターン。「どうやって=How」を問う。
「得意なこと」は、意識せずにできるので無自覚なことが多い。
これまでの人生で充実していたと感じた体験を思い出したり、周囲の人に聞いたりして探していくのがよい。
短所を直すのではなく、長所として活かすこと考える。
「自分を変える」のではなく「自分を活かす」努力が必要。
- 「好きなこと」
「好きなこと」は、興味・好奇心を感じる分野。「なにを=What」を問う。
好きなことを仕事にするとき、「どんなところが好きなのか」まで考えるとよい。
例えば「野球が好き」だから野球を仕事にしようとしても、野球選手になる道は狭い。かといって野球用品の販売を仕事にすると「販売業」自体が好きではないかもしれない。
野球の「チームプレーが好き」とか「地道な努力が好き」など、中身まで踏み込めば、幅が広がる。
- 「将来のため」ではなく「今やりたいこと」
「将来役に立つかもしれないから勉強」するのは危険。
「やりたいこと」が分からず瞑想するのは、自分と向き合うのを先延ばしにしてきたから。
将来のために生きるよりも、今一番やりたいことに本気で向き合っているうちに成長する。
感想
「何かをしたい」という思いより「何かを失う」怖さの方が強い。だから、一通り何でもできるようにしておこう、というのが自分の行動原理だ。
だがそうやって「やりたいこと」が見えないまま、とりえず可能性を潰さないよう手広くやっていくのは、逆に可能性を潰している。
何にでも幅広く手を出すことで、「やりたいこと」を見定め集中していれば届いたかもしれない場所に、届かなくなる。より大きな可能性を捨てているといえる。
いくつになっても「将来の可能性の中に生きる」のは、人生の無駄遣いだ。
胸が痛くなるメッセージ。