結果を出し続ける人が朝やること―――一流の人は朝が違う。
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要約
成功のため「朝やるべきこと」をあげていく。たくさんあるが、それぞれは数分程度。一つからでも実行することを勧めている。
- 今日一日上手くいくと決めてしまう
ベッドの中でうつらうつらとしながらでも、1日の成功をざっくりとイメージし、今日1日上手くいくと決めてしまう。
- いつもと違う行動をする
いつもコーヒーを飲んでいるなら紅茶にしてみるなど、いつもと違うことを試してみる。
- ご先祖さまや周りに人に感謝する
成功する人は「感謝すること」を習慣にしている。1日を感謝で始めると、気持ちも晴れやかになり、その日を大事に過ごすことができる。
- 瞑想で将来の「自分」に会いにいく
ベッドの中で「いま」「ここ」にある「自分」に意識を集中する。瞑想状態に入ったら「3年後の自分はどうなっていたいか」を考え、理想の姿をイメージする。
- 成功ストーリーをイメージする
理想の自分を10個書き上げて毎朝読んでみる。理想の自分をインプットすると脳は必要な情報を取り込もうとする。
- 自分のテーマソングを歌う
朝、シャワーを浴びるときにでも「聞くと元気になる曲」をテーマソングとして歌ってみる。
- ストレッチ&筋トレで体と会話する
体、心、頭がそろってはじめて、最高のパフォーマンスを発揮できる。ストレッチと筋トレ、それぞれ1分ずつでも取り入れてみる。ストレッチで体の違和感に気づくこともできる。
- その日の目標を3つだけ決める
その日に絶対やることを「3つだけ」設定する。大きな目標ではなく絶対に達成可能なレベルで。
- 時間割で行動を見える化する
「やならければいけないこと」の時間を割り振ることで「スキマ時間」を見つける。スキマ時間を「緊急性はないけれど重要な問題」に充てる。
- 「やることリスト」をボードに貼る
小さな事柄も含めて、今日やるべきことを全て書き出し、常に目に入る場所に貼り出す。
- 一人戦略会議で仕事を差別化する
毎朝、今日1日の戦略を立てる。差別化のためには「やることを決める」=「何をしないかを決める」ことが大切。
- メールの仕分けでチャンスを逃さない
メールはまとめず、電車の中やスキマ時間にこまめに返信する。レスポンスの速さには大きなメリットがある。
- デスク周りを毎朝必ず片付ける
デスクを片付けるのは「仕事に適した環境を整える」ということ。毎朝片付けていれば大した作業にならない。
- チャンス服を選ぶ
服装は評価を決める大切なポイント。いつ出会いがあるか分からないので、常に気を抜かないようにする。
- 体重、体型を管理して自分を演出する
人は身体に自信がないと消極的になってしまう。朝、筋トレと体重計に乗ることを習慣にしよう。
- 他人に対していっさい腹を立てない
考え方が違う人を批判するのではなく「育ってきた環境が違う」のだと解釈する。期待し過ぎなければ裏切られたと感じることもない。
- リフレーミングで想いを共有する
著者は会社で「グッド&ニュー」というゲームを行い「最近の良かったこと」に目を向けさせている。またコミュニケーションは、長さより頻度が重要。
- 大事なアポイントメントほど朝にする
朝一番であればトラブルによる予定変更の可能性も低いし、コンディションもいい。大切なアポイントは朝がいい。
- 「自分じゃなくてもいい仕事」を選ぶ
自分でなくてもできる仕事は勇気を持って人に振る。その場合、受け手のモチベーションマネジメントが需要になる。
- 部下に指示の前フリをする
仕事を頼むときには事前の根回しが大切。受け手が尊重されていると感じることができる。
- 脳内プレ会議で成功体験を積む
電車の中などで「成功イメージ」を積み上げ、潜在意識を活用する。
- 決断は1分だけ本気で考える
「考える」のと「悩む」のは違う。時間をかけて悩んでも決断の質に貢献しない。時間を区切って真剣に「考え」て、即座に決断する。
- 朝ホメで部下のモチベーションを上げる
「愛されること」「ほめられること」「評価されること」「必要とされること」への欲求がある。チームメンバーに必要なフィードバックをすることでモチベーションが上がる。
- バリデーションサークルでチーム力をアップ
チームメンバー相互間でも「お互いを評価し必要だと伝える」ことで、チーム全体の雰囲気がよくなり、成果につながる。
- 熱めのシャワーでアイデア脳を覚醒させる
朝シャワーするとき、最初の1分間は何もせず後頭部に熱い湯を浴びる。リラックスしてアイデアが浮かびやすくなる。
- 「おめざメモ」で可能性のタマゴをムダにしない
起きて間もない覚醒状態では、普段と違うアイデアが浮かぶこともある。思いついたアイデアをその場でメモすると、後で活用できる。
- 大見出し&広告でトレンドとセンスをつかむ
新聞を読むのであれば、精読するのではなく大見出しや、雑誌広告などから情報を得るようにする。
- セミナー音声で効率よく差をつける
音声教材は書籍とは違うダイレクトな刺激がある。セミナーに参加するのは一回きりで終わってしまうが、音声教材として何度も聞くと自分の思考として定着する。「ながら勉強」できるのもメリットが大きい。
- 中吊り広告で言葉力を磨く
電車の中吊り広告には優秀なキャッチコピーがたくさんある。プロの「言葉の魅せ方」を学ぶ教材となる。
- 周りの人の会話や所持品を観察する
周囲の人を観察するだけで情報収集ができる。どういった層の人がどういうことに感心を持っているのか把握することは、ビジネスのアイデアにもつながる。
- 3つの方向から見て決断を下す
物事の本質からみる「根本的視点」、複数の側面からみる「多面的視点」、目的から行動まで落とし込むための「長期的視点」の、3つの方向から物事をみる。
- 外に出て風を感じる
最低でも一日に一度は外に出て深呼吸する。とくに朝の時間がいい。
- 思い切って休む
休まなければ生産性が落ちる。短時間でも好きなことをしてリラックスすることが大切。
- 人との出会いをカタチにする
ビジネスは常に変わり、今よくても明日どうなるのか分からない。人との出会いで刺激を受けることは大事。直感的に可能性を感じた出会いは大切にする。
- キーマンと会うときは後ろに予定をつくらない
重要な人とのアポイントであれば、とくに午後遅い時間の場合など、その後に予定は入れず、自由に動けるようにするのがいい。
- 怒りの感情を手放してしまう
怒りの感情を心に留めておくのはよくない。かといって直接相手にぶつけても得るものはない。ムリに解釈を変えたりせず、怒りの感情を「ただそのまま手放す」
- 提案は必ず3つ行う
自分の譲れないポイント、相手のメリットを考え、3つくらいの選択肢にして投げかける。選択肢の中から選ぼうとする可能性が高まる。
- 幸運の流れは必ずほかの人にも流す
幸運は決してひとりで手に入れることはできない。多くの人と共有することで価値を生む。自分のところに「良い波」が来ているなら、そこで止めず次に流すことを心がける。
- すべての成功は他人によるものだと悟る
「みんなのおかげ」であることを認識し言葉にする。成功は自分ひとりでは成り立たない。
- 他人の成功を喜ぶ
他人の成功を喜ぶことで、相手からの応援を受けることができる。相手を喜ばせ応援するマインドを持っている人は、プラスの流れを呼びさらに強いプラスの効果を生み出す。
- 気持ちのいい挨拶をして運を引き込む
朝の挨拶は人間関係を築くための素晴らしいツール。有効活用する。
- 自分は絶対大丈夫だと言い聞かせる
ピンチが訪れたとき、自分を奮い立たせる言葉を持つ。悪い方向に進んだ場合に起こりうることを想定し、できる限りの対処法を考え、今できることを3つ探して優先順位を決めて実行する。
- 時間を味方につける
時間に追われず時間を使いこなす。やるべきことを後回しにせず、常にすぐやる習慣を身につける。
- 違和感があるときは待ってみる
「直感」は役に立つ。「何かおかしい」と感じたときは止まってみる。ただし情報のインプットがなければ直感も働かない。
- 落ち込むのは1分だけ
落ち込むのは仕方ないが、原因となった出来事の「良い側面」を時間を区切って探してみる。
- 目標をアファメーションする
毎朝、目標を読み上げる。自分自身に目標を認識させる宣言(アファメーション)が有効。
- ムリなことは諦める勇気を持つ
どんなに頑張っても無理なことはある。自分の強みを知り「選択と集中」を心がける。
- 第一人者の真似をする
すでに成果を出している第一人者の真似をするのが近道。その人の本を読んだり、ブログを観察したりして手法を盗み、どの部分を真似るかを決めて、自分にインストールする。
- お気に入りの古典を数ページ読む
古典は、何か問題が起こったときに、判断の基準となる軸を育ててくれる。スキルではなく「あり方」を学ぶには、時代を超えて生き残った作品がいい。
- 常識を疑い、非常識に生きる
非常識な発想が成功の種となることもある。物事にはいろいろな側面があるのだから、常識を疑い違う側面からみることでチャンスが生まれる。
感想
自己啓発本は、大体同じようなことが書いてある。
読み物としては、斬新な視点や切り口が面白いが、「学びのポイント」は「同じようなこと」にあるのだろう。
「他人への感謝」、「選択と集中」、「幸運を自分で止めない」、「スピード対応」などなど。多くの人が言っていることは、それだけ普遍性が高いということなのだろう。
そういう意味では、地味で当たり前だが
「その日絶対にやることを3つ選ぶ」
「朝の挨拶をコミュニケーションに役立てる」
「いい波が来たら自分で止めずに他の人に流す」
の3項目を実行してみよう。