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死亡フラグが立ちました!

死亡フラグが立ちました!

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バラまかれた死亡フラグをザクザク回収。

コメディ色の強いミステリというか、ミステリ要素入りのコメディというか。とにかくバカバカしいのがいい。

と言っても、単なるバカ話ではない。

多くの人物が登場し、それぞれのシーンが並行する複雑な展開だけど、あちこちに張られた伏線がきっちり回収されていく。
とくに後半のスピード感ある展開は圧巻だった。

頭を使わず読めるけど、すごく頭を使って書かれている。なんだか贅沢。

七尾さんの作品は初めて読むのだけれど、これはハマりそう。

あらすじ

オカルト雑誌で記事を書くフリーライターの陣内トオルは、都市伝説状の殺し屋「死神」とコンタクトしろ!と無茶振りを受ける。

「死神」からトランプのジョーカーを受け取ったターゲットは、24時間以内に殺される。巧妙な手口で偶然の事故死にしか見えず、殺人事件として追及されることはない。ある意味究極の完全犯罪を行うのだという。

実在するのかも分からない「死神」を探し、陣内は大学時代の先輩である本宮に助けを求めた。

やがて彼らはヤクザの組長の「都合の良すぎる事故死」を糸口に、「死神」へと近づいていく。

同じ頃、代議士秘書の「都合の良すぎる事故死」に疑念を抱いた刑事の板橋と御室も「死神」の影を追い始める。

小説の登場人物に自分を投影するOL、浜名湖近くで美しい母と二人で暮らす女子高生など、多くの人々のの運命が交差し、物語が進んでいく。

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