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ヒートアップ

ヒートアップ

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「あの人はねえ、常識や法律より自分の信念の方が正しいと思っているところがあってさ。正直、ひくよなあ」

『魔女は甦る』の続編。
登場人物はほとんどカブってないので、こちらから読んでも大丈夫だけど、順番に読んだ方が多分楽しい。

前作のバラバラ殺人犯も衝撃的だったけど、今回も意外な展開だった。最後まで誰が「犯人」なのか分からず。
同じ設定を使って、ここまで毛色の違う作品に仕上げてくる多才さはやっぱりすごい。

そして、前作とは違う形でも「自分の正義」に食らいついていく主人公は、やっぱりカッコいい。若干引くけど。

あらすじ

麻薬取締官の七尾は、ドラッグ「ヒート」売人の仙道を追っていた。

「ヒート」は痛覚や恐怖心を減退させ、同時に攻撃性を増すことで人を兵器に仕立て上げる。開発元の製薬会社はすでに日本から撤退していてたが、元社員の仙道が残ったヒートを売り捌いていた。


七尾たちが仙道の居場所を突き止め確保しようとしたが、その直前に仙道は何者かに殴られ死んでしまう。

現場に指紋がついた鉄パイプが残されていたため、七尾が容疑者として追われる立場となってしまった。

逃亡の最中、七尾は徐々に事件の核心に迫っていった。

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