紅蓮館の殺人
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山奥の山荘クローズドサークルでの殺人、全員怪しすぎる登場人物、ギミックだらけの館、さらに探偵同士の対決と「ガチの本格推理」っぽい舞台設定。
とくに前半は違和感ありまくりの伏線バラマキにワクワクが止まりませんでした。
でも後半から、何故か2人の探偵による「探偵という生き方」の話になっていきます。
周囲との軋轢があっても苦しむことがあっても真実を求めずにいられない、そういう生きる態度が「探偵」なのだそうです。高校生探偵によると。
そう定義されたら私は探偵になれないですね。
好奇心はやたら旺盛でなんでも知りたいんだけど、別に真実へのこだわりはない。嘘なら嘘で別にいいし、キレイな嘘はむしろ大好物。
嘘があるから人生は楽しいんだけどなぁ。
コナンくんとは友達になれないと思いました。
あらすじ
高校生探偵の葛城は同級生の田所と、著名な作家である財田雄山の山中の屋敷「落日館」に向かった。
その途中に山火事に遭い下山ルートが塞がれ、道中で出会った小出と3人で落日館に保護を求める。
屋敷では雄山の息子貴之、孫のつばさと文男がいて、渋々ながら3人を受け入れた。
田所は強引に雄山の部屋に入り込んだが、彼はすでに寝たきりで意識もない状態だった。
その後、近所に住んでいた男性の久我島と、彼の家に訪問していた保険調査員の飛鳥井も助けを求めにくる。
田所は飛鳥井がかつて憧れていた女性探偵であることに気づく。だが、彼女はある出来事があってから探偵としての活動を引退したのだという。
落日館には携帯の電波は届かず有線電話の回線も壊れて、助けを求めることができずにいた。9人は迫り来る火の手に怯えながら一晩を明かす。
翌朝、つばさが吊り天井に潰されて圧死していた。
高校生探偵葛城は殺人だと考えるが、元探偵の飛鳥井は事故死だと断言する。意見は対立したが「生き残ること」を最優先にして、脱出のため全員で協力体制をとった。
2人の探偵が謎に挑む。