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結局、「しつこい人」がすべてを手に入れる

結局、「しつこい人」がすべてを手に入れる

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あきめたらそこで試合終了

でももしかしたら

もっと有利で有益な試合に出れるチャンスがあるかも

「しつこい」ことは間違いなく重要な成功要因です。

やるべきときにやり抜く力がなければ、成功はおぼつかないでしょう。

ただ「本当にやり抜くべきことなのか」を見極めないと、しつこいことはかえって有害かもしれません。よく考えて「やり抜く価値がある」とみなしたことでさえも、置かれた状況次第で変わっていきます。

本書ではジョブズやベゾス、イーロン・マスクの例を挙げ「成果を出している人はしつこい」のだと言います。

確かにその通りでしょう。

でも、ジョブズが音楽プレイヤーとしてのiPodにこだわり続けたら、ベゾスがオンライン書店を諦めなかったら、イーロン・マスクがガソリン車の可能性を諦めなかったら、彼らは成果を出せていたでしょうか。

「しつこさ」は必要不可欠だけれど、闇雲に「しつこい」だけでは、むしろ危うい。「しつこさ」と「柔軟さ」の両面が大事なのだと思います。


本書でも「柔軟さ」について、「最上位の目標を考える」ことが重要だとして言及されています。

たとえば、痩せることが目的であればその手段を変えるのは構いません。痩せることにはしつこく取り組むけど、その方法にはこだわらないでいいのです。

また、成果の出ないテレアポを真面目に続けることは怠慢だといいます。その場合、上位の目標は「売ること」であって、テレアポ電話を〇〇件かける、という行動自体のしつこさには意味がないのです。


柔軟に「しつこさ」を取り入れたいですね。

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