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1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術

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「結論」←「根拠」←「例えば」の3段階でシンプルに!


話が分かりにくくなるのは「弱さ」です。

「労力使って頑張った」と言いたいためにプロセスの説明に時間をかけたりしちゃいます。
「俺は詳しいんだ」というマウントのために不必要な専門用語を使ったりもします。
「相手の気分を害さないように」という怯えから曖昧な言い方になるのはしょっちゅうです。

でも「ゴール」が本当に大切なものだったら、無駄なものは捨てなきゃならないのです。

「伝える覚悟」を持ちましょう。

要約

「結論・根拠・例の3段階構造を意識すること」と「右脳と左脳(論理と感情)に訴えること」の2点がポイント。

まずはこちらの表をご覧ください。

上から順番に解説していきます。

結論
「伝える」ことの目的は「誰かに何かをしてもらう」ことにあります。結論はその目的に沿っている必要があります。

誰が対象なのか?
相手の興味関心はどこにあるのか?
何を避けるのか?
どのようなゴールに向けて、どのようなアクションを求めるのか?

まずはここをきっちり押さえましょう。

そして、目的を叶えるためには「できることは全てやる」という姿勢が大切です。
プレゼン一発で決めるのが美しいのではなく、根回しなど泥臭くても徹底的に食らいつく姿勢が必要なのです。

根拠
論理的な根拠がないと人は納得しません。

とはいえ根拠が厳密に論理的である必要はありません。とりあえず意味が繋がっていれば論理的だと受け取られます。

そのため、最低限「意味がつながっている」ことには注意する必要があります。
例えば、働いている会社の好きなところとして「人間関係が良好」は直接繋がりますが、「業績がいい」は飛んでいます。業績が良いから「給与がいい」とか、業績が良いから「雇用関係に不安が少ない」など「好きなところ」にワンステップでつながる内容にしましょう。

また根拠は3つくらいが適当です。少なすぎると根拠薄弱に感じるし、多すぎると焦点がボケてしまいます。
「理由は3つあります」など、枠組みを示してあげると聞き手も受け入れやすいものです。

さらに論理をクリアに浮き上がらせるためには余計なノイズを乗せないことが大切です。
難しい用語、プロセスの説明、気遣いからの曖昧な言い回し、笑いなど、理解を妨げる要素は排除すべきです。

例えば
根拠に対して具体的な例を挙げることで、具体的なイメージを与えることができます。

論理的に納得していても、それだけでは行動に至りません。最後に背中を押すのは「感情」です。だから具体的なイメージにつながる「例えば」による例示は重要なのです。

また重要なポイントを印象的な「超一言」にまとめしまうのも有効な手段です。長いプレゼンはすぐに忘れられても、キャッチーなキーワードは長く残るものです。

表情や間合いの取り方など、プレゼンをする姿勢に自分の思いを乗せることが大切です。気のない姿勢は必ず相手に伝わってしまうものです。

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