ボディ・メッセージ 被砥功児の事件簿
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探偵の多いミステリ。映像化は多分不可。
あらすじ
米国メイン州にあるディー・デクスター探偵事務所に「ある家に、探偵二人で一晩止まってほしい」という奇妙な依頼が来る。
ディーの探偵事務所に所属するスタンリー とケンウッドの二人はその家に訪れた。そこには無口な使用人の老婆、顔の大きい女性、スタンリー旧知の女性探偵もいたが、二人をこの家に呼んだ理由は何も説明されなかった。
スタンリーとケンウッドは酒を飲んで寝てしまうが深夜に大きな音を聞き目覚める。
二人は家人の居室に向かい、4人の死体を発見した。死体は首と片腕が肩口から切断されており、右手の無い2体と左手の無い2体が並べられていた。
まだ犯人が潜んでいることを恐れた二人はそこから逃げ出しディーの家に向かい事件を報告した。
ところが警察と一緒に現場に戻ると4つの死体と血の跡はきれいになくなっていた。亡くなった姉妹が誰かを脅迫していると思われる手紙が見つかり、ディーたちは捜査の範囲を広げるが解決の糸口が見えない。
ディーは日本人探偵の 被砥功児(ピート・コージ)と連絡を取り、捜査協力を依頼する。
感想・考察
何故、死体は切断されていたのか。
何故、わざわざ探偵に死体を目撃させたのか。
それなのに、何故、あとから死体を隠したのか。
何故、被害者や関係者がみな「兄弟・姉妹」なのか。
色々な「何故」詰め込まれた Why done it のミステリだ。
不気味な雰囲気の中、徐々に真相が見えてくる。
誰が犯人か(Who done it) の部分は理詰めでは追えず唐突感があるが、そこはまあオマケという感じだろう。