BookLetでは、ビジネス書や小説の1000文字程度のオリジナルレビューを掲載しています。

習慣が10割

人生は思い描いた通りにしかならない『習慣が10割』

こちらで購入可能

要約

  • 習慣が全てを決めていた

今の自分は「過去の習慣」でできている。
「人に能力の差は無し。あるのは、習慣の差」だけ。
脳への刷り込みが習慣を作る。刷り込みは自分でもできる、今からの習慣を作ればいい。

  • 簡単に「習慣化」できるシンプルな技術

習慣とは「自分との約束を守ること」
まずは「自分で決める」ことが大事なステップ。

  • 意志もやる気も才能も要らない

能力や意志の強さに共通の尺度などない。
全ては自分の「錯覚」に過ぎず、それが習慣を生んでいる。思い切り自分に都合よく錯覚したほうがいい。

  • 習慣の力で、思い描いた通りの自分になれる

人生を変えようと思った時点で、人生は変わり始めている。
「なりたい自分」を思い描ける人は、間違いなく自分を変える力を持っている。
人生は思い描いた通りにしかならい。

  • そもそも、習慣とは何か

習慣とは「本性」である。
意識せずに何気なくやってしまうことが本来の自分。

  • なぜあなたは続かないのか

「脳」が楽しいと感じることは続き、そうじゃないことは続かない。
イヤなことを無理やりやっても続かないし習慣にならない。
「正しいことを楽しむ努力」をすればいい。

  • 習慣化を邪魔するモノの正体

「ラク」と「充実」のどちらを取るか。
目の前の安楽に流されず、充実した人生を送ろうと意識することで、人間は誰でも何歳からでも成長することができる。

  • 習慣=思いの深さ×繰り返し反復

「自分はこうなりたい」という思いの深さが習慣形成の成功につながる。
思いの深さに、繰り返し反復という行動が組み合わされば習慣になる。

  • まずは小さな習慣から始める

人生を変えるのは一発逆転の出来事ではなく、日常のささいな習慣の積み重ね。
一見「誰にでもできること」を自分に約束することから始める。
「ごみを捨てる」「メルマガを書く」「トイレ掃除をする」など。

  • とにかく「ハードル」を下げる

習慣を始めるときは完璧を目指さず「ハードル」を下げる。
「日記を書く」なら1ページ埋める必要はなく、1行でも1文字でもいい。
「ランニング」なら「毎日30分」ではなく「シューズを履いて外に出る」でいい。
「自分は続けられた」という自己肯定感が大事。

  • ゲーム感覚でやる

「攻略感」がモチベーションを生む。
過程を記録したりして「ゲーム」化して楽しむ。

  • 「仕組み」を作る

自然とやりたくなるような仕組みを作れば、無理なく習慣化できる。
時間や場所を決めたり、他人を巻き込んだりすると良い。

  • 「1個前の習慣」を決める

「朝5時に起きる」を習慣にするなら「夜12時に寝る」など、一段階前の行動を習慣化する必要がある。

  • 丁寧に行動する

どんなに「良い習慣」でも、雑にすると「悪い習慣」になる。
手抜きをしていいと思えば、手抜きをしたことがその人の「本性」になる。
当たり前のことをどれだけ丁寧にやるかで、「本性」が決まる。

  • 「なりたい自分」を明確にする

例えばダイエットなら「痩せたい」ではなく、「痩せてどんな自分になりたいのか」をイメージする。
目標達成の明確なイメージがあれば、やる気に繋がる。

  • 「今の自分(現在地)」を考える

自分の現在地を知れば、「なりたい自分」に至るための「正しい努力とは何か」 が分かる。
自分自身の特性を「棚卸」したり、他人に聞いたりするのが良い。

  • 「誰を喜ばせたいか」を考える

「誰かのため」なら高い壁も乗り越えられる。
自分から、家族、組織、地域など、視座を上げていく。

  • 「~しなければならない」はNG

やりたくないことを「~しなければならない」と考えると逆効果。
「これをやりたい」という思いに着目する。

  • 「言い訳リスト」を作る

自分が使いそうな「言い訳」を書き出し、その言い訳をしないことを意識する。
「ランニング」であれば「昨日飲み過ぎた」「寒い」等。

  • 「長続きする習慣」はこうやって作る

受信習慣(どうインプットするか)
言語習慣(どう言語化するか)
思考習慣(どう考えるか、確信や錯覚も含む)
行動習慣(どう行動するか)
の順で習慣化される。
外に見えるのは「行動習慣」だけだが、その前提が必要。

  • 習慣化のカギは「脳のスピード」

情報の「受信」から「思考」までは 0.5秒 かかる。
脳にマイナスの情報が蓄積されていると、その間に「不快」と判断する。

  • 「ポジティブな出力」を増やして脳をプラスに強化する

脳は「入力」より「出力」を信じる。
脳が「不快」を感じるまでに、反射的にポジティブな反応をすることで、脳の受け止め方が変わる。
「はい、やってみます」と言ってみたり、「チャンス」「ラッキー」など、決め言葉を持っておくとよい。
ガッツポーズや笑顔などのフィードバックも脳にポジティブな影響を与える。

  • 能からマイナスが消える「クリアリング」

マイナスの感情を持ち越さないよう「クリアリング」するのがお勧め。
「今日の良かった点」「今日の改善すべき点」「翌日の対策と決意」を練る10分前に書き出す。

  • 「脳のワクワク」を高めれば習慣は強固になる

心からワクワクするような、未来の夢を描く。
習慣が続くかどうかは「脳の好き嫌い」で決まるので、脳がワクワクするような夢を思い描けばいい。
理想の自分を思い描き、具体的にイメージし、他人を喜ばせている様子をイメージし、理想の自分になるまでにクリアすべき課題をイメージする。
「できて当然」という強いイメージが必要。

  • 「未来年表」や「未来日記」でワクワクを高める

「未来のワクワク」を高めるため、未来の姿を書き出してみるのも良い方法。
「未来年表」や「未来日記」で理想像を可視化する。

感想・考察

「理想を強く思い描くこと」が大事という主旨です。

いわゆる「引き寄せの法則」に近い感じがしました。
「ハードルを下げて脳に自己達成感を与える」とか
「目標を書き出して脳をワクワクさせる」とか
「笑顔で脳にポジティブなフィードバックを与える」とか
「脳≒無意識の力」を利用しようという方向性ですね。

「顕在意識が無意識をダマす」という考え方では難しく、「無意識と仲良く上手くやっていく」というような考え方の方が現実的なのか、と思ってます。

こちらで購入可能

コメント