渋谷ではたらく社長の告白
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要約
サイバーエージェント社を立ち上げた藤田進氏の記録。
少年の頃の藤田氏は、大手企業で働く父を見て「普通のサラリーマンになって平凡に一生を終えるのはイヤだ」と考えるようになる。
高校時代には音楽を志すが才能が及ばないことを自覚し、友人に対し「レコード会社を作る」と宣言する。そのことが起業家を目指す契機となった。
大学に入り、当初は雀荘などでバイトをしていたが「起業家になる」という夢に繋がる仕事を求め オックスプラニングセンターという設立間もない広告代理店で営業の仕事を始め、成果を上げていった。
卒業後はそのままオックスプラニングに就職する道もあったが、オックスプラニングとライバル関係にあるインテリジェンスに入社する。
インテリジェンスで働きながら、オックスプラニング時代の仲間と会社立ち上げを計画していたが、仲間たちはインテリジェンスが出資することに反感を覚え、結局藤田はオックスプラニングの同僚たちと会社を立ち上げることになる。
計画段階では「何をする会社か」ということも詰めていなかったが「インターネット×営業力」をベースとし、1998年、藤田は24歳の若さでサイバーエージェントを立ち上げた。
当初は数人の零細企業だったが社員一同寝食を忘れて仕事に打ち込んでいく。折しもネットバブルの勢いに乗り「インターネット関連企業」として急拡大する。
2000年には東証マザーズに史上最年少で上場させ一躍脚光を浴びた。
だが、上場直後にネットバブルがはじけ株価は下がり、周囲の見方も手のひらを返したように冷たくなる。一時は折れそうになった藤田だったが「短期ではなく中長期で利益を出していく」と腹を括り危機を乗り越えていった。
感想・考察
藤田氏にはとてつもない熱量と行動力がある。
ネットバブルのタイミングに上手く乗ったというのはあるのだろうが、成功の本質はその熱量だと思う。
圧倒的な熱量があるから、ハードワークを苦にせず、目的に対してフットワーク軽く、チャンスへのアンテナが高く立つ。
こういう暑苦しいし生き方も、もしかしたら面白いのかもしれない。