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学びを結果に変えるアウトプット大全

学びを結果に変えるアウトプット大全

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要約

成長のためにはインプットだけでなくアウトプットが大切だとし、「話す」「書く」「行動する」という3つの切り口から、全80項目のアドバイスとトレーニング法7つをあげている。
印象に残ったものをいくつか取り上げて紹介したい。

アウトプットの基本原則

・「読む、聞く」がインプットで「話す、書く、行動する」のがアウトプット。現実を変えるのはアウトプットだけ。

・アウトプットは身体を使う運動。運動性記憶として脳に刻み込む。

・2週間に3回使った情報は長期記憶される。情報は海馬に2~4週間ほど仮保存され、その間に何度も使われると重要記憶として定着する。

・最も効率的な インプットとアウトプットの比率は 3対7。多くの人はインプット過多でアウトプットが不足している。

・自己成長のためには、アウトプットとフィードバックが不可欠。

話す

・体験したことを話すだけでも立派なアウトプット。自分の意見、気づきを一つでもいいから盛り込むと良い。

・ポジティブな言葉をつかい、ネガティブな言葉はやめる。

・「メラビアンの法則」にあるように、コミュニケーションにおいて「話す内容」は7%程度の重みしかなく、外見や声など非言語情報の方が重視されている。

・相手の目を見るのが非言語コミュニケーションとして大切。重要なところでは1秒相手の目を見る。

・挨拶はコミュニケーションの入り口。挨拶だけで承認された感覚が得られる。

・人間関係を深める目的であれば、長い時間話すより 短くても高頻度で話す方が有益。接触回数により好感度が高まるのは「ザイオンス効果」という。

・自分自身への問いかけもアウトプット。問題を意識することで「選択的注意」が働くようになる。

・与えられたら返したいという「返報性の法則」がある。まずは自分から相手に何かを与える。

・自分が本当にやりたいことに時間とエネルギーを振り向けるため「断る」ことが重要。自分の中で優先順位を決め、基準に従いケースバイケースにせず、迷わずに断る。

・議論にも練習が必要。感情と議論を切り離すことが大事。最初に意見を言うと流れを支配しやすい。

・困ったときに相談できる関係は15人が最大。親友は3人いれば十分。多くの人と繋がるより数名と濃い関係を作る方が重要。

・褒めることは重要。結果ではなく「強化したい行動」を具体的にほめる。

・叱る場合は感情的に怒らない。修正して欲しい具体的な行動を指摘する。

・説明する場合、「意味記憶」から「エピソード記憶」に変換すると相手の記憶に残りやすい。大きな声ではっきりと話し、ポイントから入って短くシンプルにまとめると伝わりやすい。例示や具体的な数字などでも説得力がアップする。

・営業は「売り込む」のではなく「価値を伝える」。価値が価格を上回れば売れる。

書く

・書くことで脳幹から大脳に向かう神経ネットワークが活性化する。

・タイピングより手書きの方が記憶に定着しやすい。

・「インプットの直後」に書き出すのが一番効率的。

・脳は同時に3つのことしか処理できない。外部に書き出すことで脳のワーキングメモリを開けることができる。

・上手な文章を書くためには「たくさん読んで、たくさん書く」のが王道。フィードバックをもらうことも大切。

・書く速度を上げるには、「時間を決めて書くこと」「構成を決めてから書くこと」が有効。

・どこでも同じキーボードを使い入力環境を揃えるのが望ましい。辞書登録やショートカットを活用しよう。

・朝いちばんの集中力のある時間に「To Doリスト」を書く。一日の仕事の流れを確認し、集中力を維持できる。やるべきことを外部に出しておくことで、その時集中すべき作業に集中できる。

・気づきはすぐにメモする。30秒くらいで薄まってしまう。

・ヒラメキはリラックスした状況で生まれやすい。集中して考えているときより「ぼんやりしている」デフォルトモード・ネットワークの状態の方が、脳のエネルギー消費が大きく、の活性度も上がっている。
まずは情報を入れよく考えてから、そこから離れリラックスするのが有効。

・構想をまとめる場合、アイデア出しの段階では「紙とペン」が有効。具象化していく段階でデジタルツールを使う。

・目標を書くことで実現につながる。目標を達成するためには「ちょい難」に設定し、期限をつけ、小さな目標に分解して具体的な行動にまで落とし込み、客観的な評価基準を持つことが必要。

・文章だけでなく「言葉+図/絵」で説明すると理解しやすく記憶に残りやすい。

・教科書を読んで記憶するより、問題集を解く方が記憶が定着する。ここでもインプットとアウトプットの黄金比は3対7。

行動する

・究極の成功法則は「続ける」こと。
今やることだけを考え、楽しみながら実行し、目標を細分化し、結果を記録し、結果が出たらご褒美を上げることが、継続する助けになる。

・最も自己成長につながるアウトプットは「教える」こと。友人に教えたり講師役を引き受けると良い。

・脳はマルチタスクに向いていない。ひとつのことに「集中する」のが大事。

・新しいことへのチャレンジでドーパミンが発生し、集中力、記憶力、学習機能が高まる。今いるコンフォートゾーンを少し外れるのがよい。不安の強い危険領域になると、ノルアドレナリンなどのストレスホルモンが出て逆効果。ハードルは徐々に上げていく。

・やる気が出ないときは5分だけでも手を付けてみる。実際に動き始めると「作業興奮」がやる気スイッチを入れる。

・決断するときは、「ワクワクする方」を「5秒で」選ぶ。
最初の判断と言うのはかなり正しい。迷った場合はワクワクする方で、最初に思いついた方を選ぶ。

・何かを作る場合、30点の出来でもまずは完成させる。最初から満点を目指すと始められなくなる。30点の完成品を何度もブラッシュアップしていけばいい。

・眠ることはアウトプットの大前提。6時間未満の睡眠では脳の機能が低下する。アウトプットして自己成長するためには7時間睡眠は必須。

・運動は脳細胞の新生を促す。1時間程度の有酸素運動を週2回くらい行うのが効果的。

・スキマ時間を活用する。60分だらだらと続けるより15分集中して取り組む方が効果的。スマホはインプットのツールとしてだけでなく、アウトプットにも使うことができる。

トレーニング

・日記を書く
アウトプットする習慣を身につけ、書く能力を高めることができる。自己洞察、内省、レジリエンス(ストレス耐性)が高まる。

・健康について記録する
日々、体重やその日の気分する、睡眠時間などを記録することで、体調変化に気づくことができる。

・読書感想を書く
感想を書くことで「記憶に残る読書」になる。まずは3行で「読む前の自分はこうだった」「この本からこんな気付きを得た」「こういう具体的な行動につなげたい」という観点からまとめてみる。

・情報発信する
SNSなどで情報発信するとフィードバック効果を得られる。人に見られるという緊張感が集中力を高め成長を促す。

感想・考察

自分の話になってしまうが、私自身は好奇心が強いので、意識しなくてもインプットは止まらない。とにかくなんでも幅広く知らなかったことを知り、新しい経験をするのが楽しいのだ。

でもアウトプットを意識しないとインプットの方向性が定まらず、具体的な成果に繋がらないことにも気づいている。
新しい知識を得ること自体が楽しいのだから、それが成果で報酬ともいえるけれど、知識だけを積み上げても同じところを回っているだけだという気もする。
自分の好きにやりたいし、アウトプットしてフィードバックをもらうのは面倒だと感じるし、可能性を絞られてしまうような怖さもある。

でも実際は、自分の内側にこもることの方が可能性を切り捨てていて、人にぶつかっていくことが新しい経験に繋がるのだろう。

アウトプットとフィードバックを楽しんでみよう。

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