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ロジカル・ライティング―論理的にわかりやすく書くスキル BEST SOLUTION―LOGICAL COMMUNICATION SKILL TRAINING

ロジカル・ライティング―論理的にわかりやすく書くスキル BEST SOLUTION―LOGICAL COMMUNICATION SKILL TRAINING

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要約

ビジネスコミュニケーションの中で「書く」ことは重要だが、読み手側に「解読」を求めるような文書も多い。
提案書、報告書、依頼文などを、論理的で分かりやすくアクションに繋がるようなものにするためのポイントを紹介する。

メッセージの組み立て
・導入部
文書のテーマと読み手に期待する反応は必須。
テーマ設定の背景、書き手と読み手は誰か、期待する反応のメリットなどを必要に応じて加える。

・本論
テーマを「答えるべき問い」に置き換える。

答えとその論拠の関係、論拠と具体的な事実の関係を、 So What?/ Why So?(だから何?/なぜそう言える?)の観点から検証していく。

根拠、事例ははMECE(もれなくダブりなく)グループ分けする。


縦方向には So What/Why So で論理的つながりを確認。
横方向にはMECEになっているか確認。

相手と問いが共有できている場合は結論を先に、新たな提案の場合などは根拠から先にすると伝わりやすい。

メッセージの表現
・テーマと期待する反応を示す表題を浸ける。
・小見出しやスペースを活用し、論理構造が見て浮き上がるようにする。
・物事の中身が明快になるくらい具体的に。
・MECE、So What/Why So が読み取れる日本語表現にする。
・無駄な表現を無くし、簡潔な表現にする。

感想

ビジネス文書では「誰が誰に対して、どのような反応を期待しているのか」が大事だが、これが明確でない文書も結構多い。

論理的で分かりやすい文書を書くことが重要なのは間違いないが、分かりにくい文書の「解読能力」も大事。
いつでも完全な情報が得られると思うのは甘えなのだ。

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