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超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける

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要約

雑談は普通の会話と違う。
微妙な関係の相手と仲良くなるためのきっかけとして「雑談に適した話し方」を解説する本。
全部で36個の「ルール」を紹介しているうちで、私が「使えそう!」と感じた項目を抜き出して紹介する。

  • がんばって面白い話 → 会話のラリー

雑談の目的は人間関係の構築。会話のラリーが大切で、オチも結論もむしろない方がいい。

  • 情報交換 → 気持ちのやり取り

情報交換は仲良くなりにくい話題。雑談に有益な情報交換を求めるのではなく、気持ちをやり取りする。

  • 時事ネタ → 経験談

ニュースや時事ネタには自分の感情が乗りにくい。自分自身のエピソードや経験に自分が感じたことを加えて話すと、盛り上がりやすい。

  • 否定・アドバイス → 肯定・共感

否定されると話が進まない。雑談にアドバイスを求めることはない。徹底的に肯定して共感する姿勢でいい。

  • 質問 → リアクション

会話を引き出すために適切な質問をしていくことは難しい。身振りや表情などのリアクションで反応すれば、相手の話を引き出すことができる。

  • 共通の話題を探す → 知らないことを教えてもらう

雑談において「共通点があること」はそれほど需要ではない。知らないことを教えてもらう姿勢で、話を盛り上げることができる。

  • 「私も」アピール → 相手に語らせる

共通の話題があったとしても「私も〇〇」と話を奪ってはいけない。共通点があることは伝えつつも、主導権は相手に渡した方がいい。

  • 意見 → 好み

雑談で「はっきりした意見」は避けるべき。「なんとなくの好み」の方が対立を生まない。「善悪」ではなく「好き嫌い」の話にする。

  • すべて相手に話させる → 少し自分の話

相手に話してもらうことは大事だが、ひたすら質問ばかりだと尋問されているような気分になる。適度に自己開示も混ぜるべき。相手7割、自分3割がベスト。

  • 「さしすせそ」 → 「あいうえお」

モテ女の「さしすせそ(さすがです! 知らなかった!すごーい!せっかくだから、そうなんですか)」は有効だが、実践で使うのは難しい。
単純に「あいうえお(ああ!、いいねー!、うーん、ええ!、おー!!」という感嘆だけでも十分効果がある。

  • 反論 → ありがとうございました

意見やアドバイスを言ってくる相手からは離れるべきだが、そこで反論してしまうと話が終わらなくなる。「ありがとうございました」で強制終了して去ろう。

  • 「陽キャ」を目指す → コツを学ぶ

性格を変えて「陽キャ」になるのは無理。「陰キャ」なりにテクニックを身につけるべき。慣れの問題。

  • 指示代名詞 → 固有名詞

「その人」「その店」など指示代名詞が多いと理解しにくくなる。固有名詞や実名が憚れる場合はあだ名などを使うべき。

  • Why → How

理由を聞かれると頭で考えてしまい、感情をやり取りする雑談には適さない。また「なぜそうしたのか?」という質問は非難の色を持つ。
「どうやったの?」とか「どれくらい?」という質問の方が、話題を広げられる。

  • 事実 → 雰囲気

主観的な問題であれば、相手に話を合わせればいい。たとえば紹介されたレストランで不味いと思っても事実を伝える必要はなく、「美味しかった」と話を合わせればいい。
雑談で白黒はっきりさせなければいけないような話題は避ける。

  • ツッコミ → ただ褒める

お笑い芸人のように華麗なツッコミを入れるのは難しく、普通は上滑りしてしまう。ひたすら褒める方が簡単だし盛り上がる。

  • オープンクエスチョン → クローズドクエスチョン

オープンクエスチョンの方が話題は広がるが、最初から漠然とした質問では答えにくい。最初はイエス・ノーで答えられるクローズドクエスチョンから入る方がいい。

  • 友達のような関係 → 先生・生徒の関係

ビジネスの場では、友達のような対等な関係を目指す雑談は難しい。先生と生徒のような関係で、教えてもらう立場に立ってしまうのが楽。

  • 目をそらす → 自分から話しかける

エレベーターなどで話しかけないと、相手は「無視された」と感じてしまうかもしれない。「無視しなかった」という実績が大事なので、話しかけさえすれば話題は何でもいい。

飲み会 → ランチ・お茶

アルコールが入ると話が弾みやすく雑談に適しているが、時間がかかる。ランチやお茶会であれば時間の見積もりが立てやすい。

  • 予定を確認 → 即OK

遊びなどに誘われた時「予定を確認してみます」というと、少し盛り下がる。
確認せずにその場のノリでOKしてしまうべき。気が乗らなかったり実際に予定があったりした場合、後から「確認したら予定があった」と断ればいい。

  • 知人のうわさ話 → 芸能人のうわさ話

事実に関係なく、とにかく相手の言うことを肯定するのが雑談の基本ルールだが、知人のうわさ話や悪口だけは例外。乗らないようにする。
知人から芸能人や有名人の話にシフトさせて逃げるのも有効。

感想

「雑談は仲良くなるための会話」だと割り切っている。

雑談では、楽しく感情をやり取りして距離を知事めることが目的なので、情報や論理に頭を使って勢いを止めてしまってはいけない。

主張を大雑把にまとめてしまうと、言葉は悪いが「雑談では上っ面で適当に合わせるのが最適解」ということになるだろう。

本書の立ち位置が「うまいことやってるチャラい陽キャを恨みがましく見る陰キャの視点」っぽいところが感情移入しやすい。
その「うまいことやってる」部分が使えるなら使えばいい、ということだ。

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