BookLetでは、ビジネス書や小説の1000文字程度のオリジナルレビューを掲載しています。

キラレ×キラレ CUTTHROAT

キラレ×キラレ CUTTHROAT

こちらで購入可能

あらすじ

Xシリーズ第2弾。
前作と同じく、美術品鑑定や各種調査を請け負うSYアート&リサーチで働く小川令子と真鍋瞬市が事件を解決していく。

小川たちは、知り合いの探偵 鷹知からの紹介で事件の調査を依頼される。
電車内で30代の女性が背中から切り付けられる事件が起きており、3件目で犯人と疑われた男が、事件の真相究明を依頼してきた。

3人の被害者に共通点はないと思われたが、小川たちの調査で被害者は3人とも、とあるメンタルクリニックに通院する患者だということが分かる。

引き続いて起きた4件めの切り裂き事件でも、被害者女性は同じクリニックに通っていることが分かった。さらに彼女は以前SYアート&リサーチの事務員だった。

切り裂き事件の被害者はクリニックに訪れていたが、クリニック内で他の患者と顔を合わせる機会はほぼなく、通院者のリストなども院長以外目にすることはないという。犯人がどのように狙いをつけたのか分からなかったが、小川たちは被害者が共通して薬を受け取っていた薬局に目を付け話を聞きだした。

ところが、小川たちが話を聞いた直後、薬局店主が殺害されてしまった。

小川たちは改めて切り裂き事件被害者に話を聞き、調査を進めていった。

感想

異常心理の不気味さを描くサスペンスミステリで、「満員電車」の異様さも強調されている。

日本人が徐々に潔癖になり、個人空間を大切にするようになってきている。それなのに無理やり過密空間に押し込められる状況は変わらないから、センサを切ってモードを切り替えている。
他人が自分のテリトリィに侵入することに耐えられないから、人として認識することを敢えて止めている。相当に非人間的で不自然で、ストレスを引き起こすのは間違いない。

個人的には、ここ10年ほどは日本を離れていて、幸いにも満員電車に乗らずにすんでいる。客観的に見れるようになると、日本の満員電車がどれほどのストレッサだったかよく分かる。

最近では日本でも満員電車の過密状況が少しは緩和されてきているのだろうか。
働き方が見直される昨今、リモートワークや時差通勤などは定着して欲しいと切に願う。



こちらで購入可能

コメント

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。また、* が付いている欄は必須項目となります。