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億を稼ぐ勉強法

億を稼ぐ勉強法

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要約

学力偏差値ではなく、商売偏差値を高め、情報からお金を生み出す方法を考える本。

  • 凡人でもお金と時間の自由は実現できる

昨今「情報メタボ」となり、情報を消費するだけの人も増えているが、情報を活用して稼ぐ方法を学ぶことが大切だとする。

  • 6つの学習キーワード

稼ぐための「学習キーワード」として以下の6つを挙げる。

①カスタマーサクセス
「顧客の成功=自分の成功」という考え方。
顧客や社会への価値提供を第一に考える。

②反転学習モデル
学校での学習は「知識を学ぶ授業は対面、考える部分は独習」となっている。
これを逆転させ「課題解決や目標設定は対面、知識はオンラインなどで独習」と反転させる。

③成功ノート
「顧客を成功に導くために必要なこと」をメモに取りまとめる。
結果が出れば、そのメモ自体にも価値が生まれる。

④ひとりPDCA会議
自分の中にもう一人の人格を持ち、目標に対して行動がずれていないあk、一人PDCA会議を行う。

⑤メンターによるフィードバック
上のステージに昇るためには、すでに上を知っているメンターの力を借りるのが効果的。

⑥学びと成長のコミュニティ
コミュニティに属すると「結果を出さざるを得ない」状況に置かれる。
またコミュニティを主催すると効果が大きい。

  • 決断

稼ぐためには「決意」が必須。
成功する人には、決断して達成するまでやり切る強い決意が必ずある。

「お金がない」「時間がない」「方法が分からない」のができない理由として挙げられる。だが、お金は知恵から生み出すことができるし、本気になれば時間は捻出できる。やり方は実際にやった人から聞けばいい。

結局お金は本気でそれを必要としている人の所にしか流れていかない。

  • 否定

成功のためには「自己肯定」を欠かすことはできないが、今の状況から脱却したいのであれば「否定」することも欠かせない。
強い火力は自己否定から生まれる。以下のような部分を否定し変えていくことが必要。

①本気で決めてない
やり抜く気持ちがなければ成功することはできない。

②ロールモデルがない

「モノマネ」は恥ずべきことではない。まずは成功者のマネに徹することから始める。

③仕事が好きじゃない

早期リタイアを目指したりするのは「仕事が嫌いな人」の労働観。
「仕事は楽しいもの」という労働観があれば、創造的になれるし内側から情熱が生まれる。

④自分のことばかり考えている

ビジネスの成功は顧客によってもたらされる。
自分のことを考えると「悩み」が」生まれ、顧客のことを考えれば「知恵」が出る。顧客に提供できる価値にフォーカスする。

⑤仕事の賞味期限を知らない

社会の変化に伴い仕事にも消費期限がやってくる。
自分の考えに固執していると変化が見えない。顧客の求めているものに中止すれば変化は自ずと見えてくる。

⑥お金のことばかり考えている

お金を生み出しているのは「智慧」「技術」「信頼」など。
こういう目に見えない資本を増やす活動を怠るとお金を増やすことはできない。

⑦誰かに遠慮している

誰かに遠慮していると本来の力に蓋をしてしまう。

⑧セルフイメージを確立していない

自分が既にミリオンダラープレイヤーだと考え、だとしたらどのような行動をとるのか、と逆算していく。考え方、話し方、交友関係など、イメージするから引き寄せることができる。

⑨マインドセットが確立していない

マインドセットはコンピュータのOSのようなもの。ここに問題があればどのようなアプリケーション=スキルを載せても、上手く動かない。
特に重要なマインドセットは以下のようなもの。
「自利利他」他人の幸せが自分の幸せ。
「共感」相手の言葉でなく感情や思考を感じ取る。
「深く広い知識」専門知識外でも顧客の役に立つ知識を身につける。
「信念」自分の価値観を知り信じる。
「誠実さ」小さな約束を守り続ける誠実さがなければだれにも響かない。

  • 成功ノート

「過去時間」「他人時間」を使う。
例えばYoutubeなどは、過去に作った資産で将来までお金を生み出す。またYoutubeを視聴してくれる人の時間が広告費としてお金になる。

知識、情報、人脈、信頼 など、目に見えない資産を増やしていくために「成功ノート」を活用していくことが有効。
以下のような流れを提案。
①顧客の成功 を定義し、
②成功公式を作り、結果し表を定め、
③結果を出すための専門領域を定め、
④専門フィルタを作りインプット・アウトプットを繰り返していく。

  • 学習サイクル

以下のような4つの学習ステップを提案。

①オンラインなどを利用し独学で知識を学ぶ。
②知識の応用について、メンターなどと話をする。
③自分で実践し、PDCAを回す。
④メンターからフィードバックをもらう。

このうち、①と③は自分一人で行い、②と④はメンターなどとコミュニケーションを取りながら進めていくのがポイント。
知識獲得の段階で人と会うのは効率が悪いし、PDCAは一人でも回せる。
アイデア出しについては人と話すのが有効だし、PDCAの結果を共有し課題設定するのも人の指導があると良い。

感想

即実践に繋がる具体的な内容は少ない。
どちらかというと「考え方」レベルの話だ。

個人的に参考になったと感じたのは
・顧客の利益を起点に考える
・知識獲得は一人、課題設定などに人の力を借りる
の2点。

一つでも得ることがあり、実践につなげられる内容があれば、無駄な読書ではいいとは言えるのだろう。

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