『文章だけで月100万円稼ぐ方法|コロナ時代に副業でも在宅ワークでも稼げるWebライティングの全ノウハウをWebライターが伝授』
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要約
副業、もしくは専業としてWebライターで稼ぐための方法論を、この上なく具体的に説明する。
第1章 副業として月収5万円を稼ぐ
Webライターの仕事内容、求められる文章力、仕事を始める方法を説明する。
①Webライターの仕事内容
Webライターとしての主な仕事には以下のようなものがある。
・SEO記事
・商品紹介ページ
・YoutTubeなどの台本
・電子書籍
・SNS投稿
最も仕事量が多いのはSEO記事。
検索上位に上がるコンテンツを企業が発注するもの。
クラウドソーシングのサービスを使うと、文字単価は1円程度。
5万円/月を稼ぐなら毎日1700字書くことが求められる。
訓練を積めば1~2時間で書けるようになるので、副業でも十分達成可能。
②Webライターに求められる文章力
「理解にエネルギーを必要としない」のが求めらる文章。
ポイントは以下の10点。
・主語、述語、修飾語を意識して明確する
・意味の切れ目に読点をうつ
・長文では主語と述語を近づける
・一文のメッセージは一つ
・並列要素は箇条書きにする
・同義反復(トートロジー)を避ける
・文末バリエーションに配慮する
・回りくどい表現を避ける
・こまめに改行する
・一文は40~60字、最大でも100字以下
主語述語の対応や、修飾関係が分かりにくいと、文章は読みにくい。特に注意すべきだろう。
読点を上手に使って要素の切れ目を理解させたり、主語と述語を近づけて関係を明確にするのが有効だ。
改行のない文章、長い一文は読むのにエネルギーを消費する。
モバイル端末で読まれるをことも考慮した改行が必要。一文の長さが100字を超えると明らかに読みにくくなる。
SEO記事の例で構成要素ごとのポイントは以下の通り。
・リード文
悩みを認識させ、解決可能であることを示す
・本文
教えるときは「抽象から具体」
納得させるときは「PREP法(要点→理由→例示→要点)」
・まとめ文
改めて要点を洗い出し、伝えたいことを明確化
③Webライターとして仕事を始める方法
仕事道具として最低限必要なのは「パソコン」と「ネット環境」
最初の段階での仕事獲得はクラウドソーシングが良い。
本書ではランサーズで登録方法を説明している。
プロフィール登録のポイントは以下。
・名前は実名か、実際にありそうな仮名
・自分の強みをキャッチフレーズにする
・経歴や得意分野はできるだけ多く
募集案件への申込でも自己紹介はポイントはプロフィールと同じ。加えて依頼元や想定読者を含め依頼内容を理解することが大切になる。
第2章 副業または専業で月収15万円を稼ぐ
副業でも効率を上げれば15万円/月は可能。また15万円が安定すれば専業化の可能性も見えてくる。
特に副業で15万円稼ぐためには効率が求められる。文字単価の高い仕事が取れるよう専門性を高めていくことが必要。
①最低限のSEO知識
良いSEO記事の定義は以下の通り。
・欲しい情報が盛り込まれている
・話の展開が理解しやすい
・情報が最新
良い記事構成を作るために必要なステップは以下の通り。
・検索上位の10記事程度を参照
・読者が求めているものを想定する
・検索上位記事に足りないものを盛り込んでいく
・タイトルは32文字以下
・検索キーワードをタイトルに含める
・タイトルに提供価値を伝える
・タイトルで最新情報であることを伝える
②プロフィールと提案文
ライターとしての実績がついてきたら、経歴もプロフィール・提案文に盛り込んでいく。
得意分野を前面に出すのも有効。募集案件をみて求められている分野を探っていく。
③記事作成フロー紹介
著者自身の例として記事作成のフローを解説。
・クライアントとの意思共有
・構成案の作成
・競合記事の確認と調整
・タイトルの考案
・記事作成
・情報の裏取り確認
・誤字脱字チェック
とくにクライアントとの意思共有は重要。掲載メディア、想定読者などを理解しないと、要求に合ったものを作れない。
- 専業として月収50万~100万円を稼ぐ
月収5万円のライターと100万円のライターの間に「文章力の差」はそれほどなく、もっと根源的な要素が影響している。
①発注業者との距離感
仕事獲得のためには「コミュニケーションの取りやすい人」であることが重要。
連絡には即レス、定期的な進捗報告、数字を使った明確な伝達 など、ビジネスコミュニケーションの基本を徹底する。
②仕事獲得経路の拡大
クラウドソーシングは仕事探しの手間を省いてくれるが、成長に限界があるし、そこだけに依存していると不安定になる。
専業として取り組むなら、メディアへの直接営業や、SNSやブログを使った募集も視野に入れるべき。
③業務効率化とスキル獲得
良い椅子や高性能パソコンなど仕事環境を整備し効率を上げるのも、より多く稼ぐために有効。
また上流の仕事を巻き取ることで売上を伸ばすこともできる。
例えば「キーワード選定」や「校正・校閲」など、発注元のメディアがやっている仕事を自分でまきとることで単価を上げていくなど。
④スキルの掛け算
更に飛躍するためには、専門性を高めて単価を上げていくことも必要。
需要はあるがライターの少ない分野であれば、高単価が見込める。
感想
「Webメディア向きの文章術」から始まり「クラウドソーシングを使ったWebライティング」の実際の流れを具体的に解説している。
さらには「専門性を高め、メディアへ直接営業すること」で、専業化する道筋も示す。
こういうノウハウ本は「ググった記事の切り貼り」になりがちだけれど、本書が上滑りせず、アクションを起こすよう背中を押すのは「作者の想い」が乗っているからだろう。
背中を押して欲しかった私は、速攻でランサーズに登録した。
「Webライターとしてのテクニック」を解説しながら、その背景でメタ的に「想いの大切さ」も伝えているのは面白い。