名探偵の事件簿
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あらすじ
バイトもクビになった小田切伸二は、食つなぐために探偵を始めた。
小さな事件を次々と解決していく、派手さはないけど何だかカッコいい名探偵の話。
とある老婦人は「1000円で何でも請け負う何でも屋」として小田切を使う。新興宗教にはまった友人の孫を助けて欲しいという依頼を受け、小田切は内部潜入して状況を探る。
出会った7歳の少女から、犬探しの依頼を受ける。
地道な聞き込みで犬は見つかったが、少女の両親は歓迎していないようだった。
今度は迷い犬の捜査で知り合った女性から交際相手の調査を依頼される。
交際相手の悪いうわさを聞き、起業のためお金を貸して欲しいという言葉を信じていいのか不安になったのだという。
とある女性から失踪した夫を探して欲しいという依頼を受ける。夫は勤務先を早期退職したのち、突如姿を消したという。小田切はかつての人脈を駆使して行方を追った。
虐待されている疑いがある少女について調査依頼があった。
少女は母親の再婚相手から暴力を受けていることを必死に隠そうとする。
感想
「名探偵」とあるけれど、あざやかな推理で殺人事件の犯人を暴くような、いわゆる「ミステリ界の名探偵」ではない。失踪人探しだとか、交際相手の素行調査だとか、現実の探偵業っぽくて地味な活動だ。
でもその姿が、何故だかカッコいい。
切れ味のいい推理とか、ハードボイルドなアクションは無くても、地道に真摯に人を助けようとする姿はカッコいいなと思う。