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三毛猫ホームズの怪談

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あらすじ

「三毛猫ホームズ」シリーズの第3作。

警視庁捜査一課の刑事 片山義太郎と妹の晴美が、石津刑事の買った新興住宅地のマンションに遊びに行く。

道中、片山たちは大地主である石沢常代にであう。常代は数多くの猫を飼っており、彼女とその息子常夫が住む家は「猫屋敷」と呼ばれていた。
その地域では大規模な都市開発が計画されていたが、地権者である常代は土地の売却を認めなかった。

その頃、周辺では子供がエレベーターに閉じ込められたり、池に落ちたりする事故が続発していた。もと警察官の上野は石沢常夫の仕業だと考え、仲間と一緒に彼に襲い掛かったが、娘の恋人である警察官に止められてしまった。

その数日後、都市開発を計画している業者の説明会が実施された日、地権者である石沢常代が殺害される。その周辺では彼女の飼い猫も殺されていた。
捜査を進めるうち、近くの林で上野が死んでいるのが見つかり、石沢常夫を殺そうとした上野が、居合わせた常代を殺してしまい、自害したものだと結論付けられた。

その頃、常代の姪にあたる刈谷立子が「猫屋敷」に呼び寄せられ、そこに住まうことになった。
立子は捜査に訪れていた片山に猛烈なアプローチをかけ「何か」を依頼した。

また数日後、石沢常夫も何者かに銃で撃たれ死んでしまう。
上野の娘の恋人が、彼女が常夫に暴行されたと考え犯行に及んだものと思われたが、彼は姿を消してしまい、上野の娘も失意に沈む。

その後、残された住民たちは「猫の鳴き声」に異様に怯えるようになっていた。

感想

三毛猫ホームズの推理』が予想外に面白かったので続編を読んでみた。
と思ったが、本作はシリーズ3作目で2作目も『三毛猫ホームズの追跡』を抜かしていたらしい。 Kindle Storeのサジェストがおかしい。。

まあ、それにしても読みやすく楽しい。
40年以上前の話なのに、ストーリー展開のテンポだとか、会話の洒脱さだとか、今読んでも古臭さを感じない。
やっぱり赤川次郎さんは大御所だ。

『三毛猫ホームズの推理』は、大掛かりな密室トリックが仕組まれたミステリだったが、本作はミステリというよりホラーに寄せているようだ。論理的に考えて犯人を導き出すような話ではない。
さらりと読めて、雰囲気を楽しむことができる、安心感のある作品だ。

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