教室が、ひとりになるまで
浅倉 秋成
あらすじ 北楓高校2年生のA組、B組から自殺者が連続した。B組の中心的人物だだった小早川燈花は、A B組合同のレクリーションを企画したり、雰囲気を盛り上げていた。だがある日、燈花は女子トイレで首を吊り死んでいた。彼女は「私は教室で大声を出し過ぎました。調律される必要があります」という遺書を残していた。次にA組の村嶋竜也が校舎から飛び降りて死んだ。竜也は、鍵をかけた視聴覚室に閉じこもり、友人が小窓から見ているところで遺書を書き、友人が鍵を取りに行っている間に窓から飛び降りた。達也の遺書も「私は教室で大声を出し過ぎました。調律される必要があります」と、燈花と全く同じ文面だった。3人目もA組の高井健友だった。学校の用務員が見ているまで、自らベランダから飛び降り死んだ。彼もまた「私は教室で大声を出し過ぎました。調律される必要
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